...吉野は無邪気に笑つた...
石川啄木 「鳥影」
...朝夕隔てなく無邪気に暮して来たのである...
伊藤左千夫 「春の潮」
...無邪気に振舞はうと努めてゐるやうなところが...
太宰治 「右大臣実朝」
...無邪気に歌をうたって...
太宰治 「皮膚と心」
...総じて無邪気に甘えるような挙動を...
田山花袋 「田舎教師」
...誠一がすぐに無邪気に叫んだ...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...この無邪気にして...
中里介山 「大菩薩峠」
...子供の時分なら知らぬこと、無邪気にしても、あんまり人をばかにしている...
中里介山 「大菩薩峠」
...子供らが習慣によって無邪気に熱狂しているのはいいとしても...
中里介山 「大菩薩峠」
...お手紙着きまして?」と、無邪気に、自分の手紙におの字をつけて娘は訊いた...
林芙美子 「瀑布」
...彼らは今まで無邪気に聞いていた...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...徳山と二人で無邪気に大声で歌を歌ふ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...無邪気に我世を喜んでゐた記憶に浸つてゐられるのではない...
正宗白鳥 「幼少の思ひ出」
...無邪気にも余り無知識であった人々...
宮本百合子 「アワァビット」
......
室生犀星 「愛の詩集」
...「も一つ歌が済むまでいようじゃありませんか」と女は無邪気に促した...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...無邪気に食を求めて狼の乳を吸い...
柳田国男 「山の人生」
...つながり合った手を無邪気に引離しながらチョコチョコ走りに廊下を伝わって...
夢野久作 「白菊」
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