...岡を無邪気に見やって...
有島武郎 「或る女」
...無邪気なる人は自己の無邪気に関して語らない...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...一種醜い可愛らしさを具(そな)へた小動物が無邪気に生きてゐる...
犬養健 「姉弟と新聞配達」
...父や母の悲惨な運命を知りつつもイツモの通り無邪気に遊んでいた...
内田魯庵 「最後の大杉」
...無邪気に先生と呼ばれた時には...
太宰治 「風の便り」
...無邪気に打ち明けてくれなかったのです...
太宰治 「新ハムレット」
...冗弁の楽しみにあれほど無邪気にふけってはいたが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...誠一がすぐに無邪気に叫んだ...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...やっぱり無邪気にオカアチャン──ハアイとやっている...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...突慳貪(つっけんどん)に言っているけれど無邪気に聞えて...
中里介山 「大菩薩峠」
...無邪気にもありありと得意げに...
中村地平 「霧の蕃社」
...事情を知らない下女は無邪気に訊(き)き返した...
夏目漱石 「明暗」
...三人は飯の済むまで無邪気に長閑(のどか)な話をつづけた...
夏目漱石 「門」
...調子を合せるほど無邪気にはなれなかった...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...無邪気に或は溺情的に見落している点である...
宮本百合子 「「或る女」についてのノート」
...姫君は無邪気に父君といっしょに車へ早く乗りたがった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...つながり合った手を無邪気に引離しながらチョコチョコ走りに廊下を伝わって...
夢野久作 「白菊」
...甚だしく無邪気にまた屈託なく...
吉川英治 「新書太閤記」
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