...何ぞ其無邪気にして児戯に類するや...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...しかし我々の両親や教師は無邪気にもこの事実を忘れている...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...誰か我謹厳なる委員諸公の無邪気に驚かざらむや...
芥川龍之介 「文部省の仮名遣改定案について」
...(無邪気に笑う)失礼をしました...
泉鏡花 「海神別荘」
...大隅君がも少し無邪気にはしゃいでくれてもいいと思った...
太宰治 「佳日」
...無邪気に語っているのを聞いていると...
太宰治 「正直ノオト」
...その見事さには無邪気に眼(め)を丸くして驚き...
太宰治 「新釈諸国噺」
...二人はやさしい喜びの念で無邪気に話し合った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...無邪気に酔倒しているのではないことを直感しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...子供らが習慣によって無邪気に熱狂しているのはいいとしても...
中里介山 「大菩薩峠」
...甘えて無邪気に眠つてゐるやうなふりをしてゐたのだ...
中戸川吉二 「イボタの虫」
...重吉のほうが自分よりはるかに無邪気に見えたに違いない...
夏目漱石 「手紙」
...「売っちゃいけなくって」とまた無邪気に聞いた...
夏目漱石 「門」
...徳山と二人で無邪気に大声で歌を歌ふ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...元気に無邪気に飛びまはつてゐた...
北條民雄 「柊の垣のうちから」
...無邪気に或は溺情的に見落している点である...
宮本百合子 「「或る女」についてのノート」
...無邪気に何枚も何枚も...
柳宗悦 「工藝の道」
...ケロリとした表情で無邪気に首をかしげ...
山川方夫 「待っている女」
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