...しかし我々の両親や教師は無邪気にもこの事実を忘れている...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...貞世は無邪気にも...
有島武郎 「或る女」
...夢を見た赤子の唇のようにも無邪気に...
池谷信三郎 「橋」
...田舎にかへつて来てからも私は矢張り同じやうに無邪気に飛んだりはねたりしてゐました...
伊藤野枝 「嘘言と云ふことに就いての追想」
...なんでも一日の中(うち)に一時間か二時間は無邪気に盛んに運動するが宜い...
大隈重信 「始業式に臨みて」
...彩(いろど)られた影の上にある!「うまい!」横沢氏は無邪気に褒(ほ)めてくれた...
太宰治 「正義と微笑」
...いの一番に覘われているところだったね」二人は無邪気に笑い合った...
田中貢太郎 「雨夜続志」
...だから男を大勢集めて、無邪気に、賑(にぎ)やかに、馬鹿(ばか)ッ騒ぎをするのが好きなだけなんだ...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...彼がみずからおのれを欺く――それも全然無邪気に――のは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...」とクリストフは無邪気に言った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...何も知らない妻(さい)は次の室(へや)で無邪気にすやすや寝入(ねい)っています...
夏目漱石 「こころ」
...彼らは今まで無邪気に聞いていた...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...無邪気にどうしたんだろうなどと誰が思えるでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...姫君は無邪気によく源氏を愛していた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...無邪気に受答(うけこたえ)をしている相手を...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...「も一つ歌が済むまでいようじゃありませんか」と女は無邪気に促した...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...ある時は十二三の小娘のように無邪気に...
夢野久作 「復讐」
...」今まで無邪気に天空で戯れていた少年が人のいない周囲を見廻(みまわ)し...
横光利一 「微笑」
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