...朝夕隔てなく無邪気に暮して来たのである...
伊藤左千夫 「春の潮」
...父や母の悲惨な運命を知りつつもイツモの通り無邪気に遊んでいた...
内田魯庵 「最後の大杉」
...子供の様に無邪気に...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...僕も無邪気に遊びに行っていたのであるが...
太宰治 「水仙」
...無理に明るく無邪気に振舞おうと努めているようなところが...
太宰治 「鉄面皮」
...そして、「なあんだ、まだ訴訟してるのか」と、無邪気に、呆(あき)れたやうに云つた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...そうしてそれを自覚している人でなければこれほど無邪気にはなれまいと思ったことであった...
寺田寅彦 「ベルリン大学(1909-1910)」
...しかしそれも無邪気にやってるのであって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...二人はやさしい喜びの念で無邪気に話し合った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そうして無邪気に他の人の心の傷に触る...
永井隆 「この子を残して」
...突慳貪(つっけんどん)に言っているけれど無邪気に聞えて...
中里介山 「大菩薩峠」
...お前さんが忘れてしまったのだろう」「そうでしたか知ら……」お雪が無邪気に首をかしげた時に...
中里介山 「大菩薩峠」
...何も知らない御米はまた平常の通り無邪気にそれからそれへと聞きたがった...
夏目漱石 「門」
...お手紙着きまして?」と、無邪気に、自分の手紙におの字をつけて娘は訊いた...
林芙美子 「瀑布」
...あくまで無邪気に一同を説き伏せにかかった...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...元気に無邪気に飛びまはつてゐた...
北條民雄 「柊の垣のうちから」
...跪(ひざまず)きながら無邪気に掌を合わせてお祈りをしていた...
堀辰雄 「木の十字架」
...無邪気に何枚も何枚も...
柳宗悦 「工藝の道」
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