...ですから決して無謀な反抗に生甲斐を見出し得ませんから...
伊藤野枝 「青山菊栄様へ」
...Yと云ふ連れのある際に無謀な事をしたものだと云ふ腹は明らかに龍子に見せつけられた...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...」この新聞王は無謀な雀のやうな闖入(ちんにふ)者を見つめながらいつた...
薄田泣菫 「茶話」
...時政公もまことに無謀な御決意をなさいましたもので...
太宰治 「右大臣実朝」
...操(あやつ)り人形のギニョル式に歴史をもてあそんでる無謀なヴォードヴィル作者サルドゥー流の...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...こんな無謀な工事をやり出す御当人その者の...
中里介山 「大菩薩峠」
...ラバウル十万の将兵を無謀な玉砕に追いやることなく...
野村胡堂 「胡堂百話」
...もちろんスペンサ氏の無謀な投機は知っていました...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...彼らにそのような無謀な企てをさせたその愛する女たちの前に帰って行った時には...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...利根川と信濃川を結ぼうという風な無謀な計画がその一例である...
柳田国男 「故郷七十年」
...そのような無謀な企てにお加わりなさる...
山本周五郎 「山彦乙女」
...柳沢の権勢を保持しようとする動きと、また、その動きを利用して、夢のような、――武田家再興などという、――無謀な、憑(つ)かれたような野心と...
山本周五郎 「山彦乙女」
...思わずもナポレオンの無謀な意志に反対する諸将が続々と現れ出した...
横光利一 「ナポレオンと田虫」
...それはたれの目からも「――みずから死を求めて突っ込んで行ったような無謀な戦」と...
吉川英治 「私本太平記」
...無謀な出陣はせぬ...
吉川英治 「新書太閤記」
...容易に無謀な上洛は断行しない...
吉川英治 「新書太閤記」
...無謀なまねしたら...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...それへ無謀な勇をむりに奮(ふる)って...
吉川英治 「宮本武蔵」
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