...これを無視した時に...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...また写実や投射法を無視した構図に対しても...
石原純 「アインシュタイン教授をわが国に迎えて」
...椿岳の画の豪放洒脱(しゃだつ)にして伝統の画法を無視した偶像破壊は明治の初期の沈滞萎靡(いび)した画界の珍とする処だが...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...しかし袁世凱がこれを無視したのは...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...マア坊の友情を無視したという形である...
太宰治 「パンドラの匣」
...はなはだ拙劣でしかも連句の格式を全然無視したものではあるがただエキスペリメントの一つとして試みにここに若干の駄句(だく)を連ねてみる...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...物理学も生理学もいっさい無視した五階飛び降りを激励するようなことがなかったら...
寺田寅彦 「火事教育」
...その証拠には日本古来の知恵を無視した科学が大恥をかいた例は数えれば数え切れないほどあるのである...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...現代民衆の心理を無視した学者達が官庁の事務机の上で作り上げた教程のプログラムは理論上如何に完全に出来ていても...
寺田寅彦 「マーカス・ショーとレビュー式教育」
...私の存在を無視した見方だった...
豊島与志雄 「林檎」
...それにしても、主人を無視した、乱暴な仕打ちであると考えさせられました...
中里介山 「大菩薩峠」
...人倫を無視した程度にまでの歓楽に酔っていたわけでもないのに...
中里介山 「大菩薩峠」
...ほとんど自分の要求を無視したように取り合わなかった...
夏目漱石 「行人」
...だから simile よりも一層客観的不類似の点を無視した訳になります...
夏目漱石 「創作家の態度」
...それを無視した超自然の事などはあり得よう筈がないが...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...それ以外に文学はないかの如き事実を無視した理論なのである...
平林初之輔 「諸家の芸術価値理論の批判」
...一、二の新聞が国王の暮らしや容貌を載せたけど、他紙は無視した...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...過去において「善」のみを肯定して一切の「悪」を無視したのと同じ間違いの因になろう...
吉川英治 「人間山水図巻」
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