...葉子がちゃんと倉地にかしずいてそこにいるのを全く無視したようなずうずうしい態度が...
有島武郎 「或る女」
...芸術的約束を無視した...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...古典の文字と思想との精細なる検討を基礎ともしなければならぬ学問的研究を無視したものであることが...
津田左右吉 「日本歴史の研究に於ける科学的態度」
...これを無視したものがあればそれはつまり瘋癲病院(ふうてんびょういん)の文学であろう...
寺田寅彦 「科学者と芸術家」
...この基礎的な科学的事実を無視した奇形の俳句は...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...第二に広田――ユレニエフ――国境問題委員会案を無視したものだと言っている...
戸坂潤 「社会時評」
...だから風土と伝統を全然無視した思想は...
中谷宇吉郎 「風土と伝統」
...本屋の方がまるで約束を無視した様にも云わない...
夏目漱石 「それから」
...別れられぬ――と音律も哀愁も無視した黄色い声が聞えて来...
西尾正 「陳情書」
...日本の歴史をまつたく無視したり...
蜷川新 「天皇」
...俳味を無視した単なる写生や客観描写を...
萩原朔太郎 「冬の情緒」
...人間性を無視した作家たちと同列に置き...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...立法府の法律を無視したいことが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...自己を信じながらも決して他人を拘束したり無視したりはしない態度のゆかしさを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...強いて西洋のものを無視したからではない...
柳宗悦 「工藝の道」
...人間性を無視した神話にすぎない...
矢部貞治 「政治学入門」
...わが胃へ火を喰わせんとは」彼はこれを全く無視したが...
吉川英治 「三国志」
...墨色といひ大和絵の浜松図などの形式をぜんぜん無視した斬新なできばえで...
吉野秀雄 「長谷川等伯の「松林図屏風」」
便利!手書き漢字入力検索