...彼女は無能力な上司に辟易している...
...無能力な政治家が国民に不満を抱かせる...
...この会社は無能力な社員を放置する傾向がある...
...無能力な人間でも努力次第で能力を伸ばすことができる...
...無能力なままではキャリアアップはできない...
...彼はそれが自分の無能力に裏書きをするように思われて...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...私の小心と魯鈍と無能力とを徹底さして見ようとしてくれるものはなかった...
有島武郎 「小さき者へ」
...先(ま)づ暫時(ざんじ)無能力(むのうりよく)となるものと諦(あきら)めねばなるまい...
今村明恒 「地震の話」
...正直な無能力者は眼に見えて有能なものより...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...綿貫いう人は無能力者で...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...一として行政体統の膿壊と閣下の無能力とを表示するものたるは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...人間は無能力である...
夏目漱石 「虞美人草」
...無能力な事は車屋(くるまや)と同(おん)なしですもの」代助は今迄嫂(あによめ)が是程適切な異見を自分に向つて加へ得やうとは思はなかつた...
夏目漱石 「それから」
...安全にして無能力な方針を取つて...
夏目漱石 「それから」
...まるで無能力になるんだから...
夏目漱石 「それから」
...単に金銭問題ならば学者は初手(しょて)から無能力である...
夏目漱石 「野分」
...しかし猫の立場から云うと同一の事実がかえって神の無能力を証明しているとも解釈が出来る...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...又他方においてその自己を隱れたるものたらしめつつそれを無能力從つて非實在的ならしめる...
波多野精一 「時と永遠」
...責任無能力なる者の行為に対しても正当防衛が成立する...
浜尾四郎 「夢の殺人」
...その無能力者を、刑法では、そう認めず、処罰にあたっては、忽ち同一の主婦が能力者として扱われるという矛盾は、残酷という以上ではないだろうか...
宮本百合子 「合図の旗」
...ところが民法では無能力であっても...
宮本百合子 「幸福の建設」
...民法と刑法において日本のような婦人の無能力を現わされておりません...
宮本百合子 「幸福の建設」
...その同じ自然が我々をそういう不完全無能力に委せたのであるから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
便利!手書き漢字入力検索