...いくら好人物で無能な校長でも...
石川啄木 「葉書」
...どうにかなろうという無能な思念で...
太宰治 「東京八景」
...無能な甥(おい)や...
徳田秋声 「挿話」
...現実に対する計画者としての学生は最も無能な民衆の一群だ...
戸坂潤 「学生の技能と勤労大衆」
...そういう無能な理論のお守りをしなければならない実践こそいい迷惑である...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...法官席の下のテーブルについてるやくざな無能な顔つきの男...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...無能な顔つきの男だった...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...こういう無能な者にこのうえ関(かかわ)り合っていなければならないとしたら...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...もうなんの役にも立たない無能な婆(ばあ)さんになったと言った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「無能な肯定――」と公言して明らかにフランクを誹謗(ひぼう)した...
野村胡堂 「楽聖物語」
...しかも誠に無能な二人であつた事を思出さずに居られない...
長谷川時雨 「三十五氏」
...つく/″\やってゝいやになる、無能なることよ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...それは通例最も無能な者どもである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...心からお詫びをした時と同じ気持になりながら……そうして今となっては同じようなお詫びをイクラ繰返しても追付かなくなった彼自身の無能な立場に気付きながら……...
夢野久作 「老巡査」
...無能な自分と一緒に生活したのが彼女の運のつきだ...
横光利一 「夜の靴」
...ただちにあの無能な老爺(おやじ)を焚殺(やきころ)せ」と...
吉川英治 「三国志」
...それがしの無能なるため...
吉川英治 「三国志」
...あの無能な蒲殿(かばどの)さえ...
吉川英治 「源頼朝」
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