...はじめてこの無神経な冷血動物(れいけつどうぶつ)のような博士を...
海野十三 「金属人間」
...犯人も自分の画像がこんな無神経な器械の中に...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...相手は無神経な電信柱で...
薄田泣菫 「茶話」
...彼等が船を走らせる海と同じように無神経なものだったのだ...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...ばかばかしい程無神経な俗書であるのが常である...
高村光太郎 「書について」
...けだものみたいに無神経なアメリカの兵隊どもが...
太宰治 「十二月八日」
...そんな無神経な血の運りの悪い動物でも...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...物知りげな女たちや無神経な娘たちが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...無頓着(むとんちゃく)なる観覧人の無神経なる閲覧に供せられんよりは...
永井荷風 「江戸芸術論」
...無神経な話しぶりから...
中村地平 「悪夢」
...甚だ無神経な奴になっていなければ...
長谷川時雨 「紫式部」
...あのドルセット街の陋屋(ろうおく)におけるケリイ別名ワッツ殺しの場合のような徹底した狂暴ぶりは、野獣か狂者でないかぎり、いかに残忍な、無神経な、血に餓えた人間であっても、人の皮を被(かぶ)っている以上とうてい示し得ないところと思考される...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...無神経な性格だったのである...
牧逸馬 「戦雲を駆る女怪」
...それに無神経な露骨な自我を加へたこの頃の彼女には...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...」斯んな無神経な手合にかゝつては此方がやり切れない――彼は自分の鈍感も忘れて...
牧野信一 「父を売る子」
...無神経な木偶の様にぐずぐずと喋って居なければならなかった...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...父にはこの無神経な...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...「――どうかしたんですか」だらけたような無神経な妻の調子に...
山本周五郎 「追いついた夢」
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