...いくら無神経な男でも分るだらう...
泉鏡花 「海城発電」
...別段に何の感じもそそられないような無神経な顔をして...
伊藤野枝 「転機」
...相手は無神経な電信柱で...
薄田泣菫 「茶話」
...彼等が船を走らせる海と同じように無神経なものだったのだ...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...けだものみたいに無神経なアメリカの兵隊どもが...
太宰治 「十二月八日」
...こんな無神経なことは書くまい...
太宰治 「如是我聞」
...まるでもう無神経なのだから...
太宰治 「冬の花火」
...そんな無神経な血の運りの悪い動物でも...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...無神経な捨鉢らしい風に杯の酒をぐうっと飲み乾(ほ)し...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...無頓着(むとんちゃく)なる観覧人の無神経なる閲覧に供せられんよりは...
永井荷風 「江戸芸術論」
...無神経な話しぶりから...
中村地平 「悪夢」
...――しかしそう無神経なら今日でも...
夏目漱石 「虞美人草」
...彼は馬鹿でもなければ無神経な男でもない...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...あなたのような無神経な警官は...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...それに無神経な露骨な自我を加へたこの頃の彼女には...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...無神経な物体の音は……? と...
牧野信一 「鏡地獄」
...父にはこの無神経な...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...まったく無音無色のなかに無神経な冬眠をジッとつづけている蟇(ひきがえる)みたいなものです...
吉川英治 「江戸三国志」
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