...別段に何の感じもそそられないような無神経な顔をして...
伊藤野枝 「転機」
...無神経な顔つきで...
海野十三 「怪星ガン」
...はじめてこの無神経な冷血動物(れいけつどうぶつ)のような博士を...
海野十三 「金属人間」
...相手は無神経な電信柱で...
薄田泣菫 「茶話」
...ばかばかしい程無神経な俗書であるのが常である...
高村光太郎 「書について」
...こんな無神経なことは書くまい...
太宰治 「如是我聞」
...まるでもう無神経なのだから...
太宰治 「冬の花火」
...そんな無神経な血の運りの悪い動物でも...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...武田は無神経なほど落付払っていた...
豊島与志雄 「裸木」
...無頓着(むとんちゃく)なる観覧人の無神経なる閲覧に供せられんよりは...
永井荷風 「江戸芸術論」
...無神経な話しぶりから...
中村地平 「悪夢」
...甚だ無神経な奴になっていなければ...
長谷川時雨 「紫式部」
...あのドルセット街の陋屋(ろうおく)におけるケリイ別名ワッツ殺しの場合のような徹底した狂暴ぶりは、野獣か狂者でないかぎり、いかに残忍な、無神経な、血に餓えた人間であっても、人の皮を被(かぶ)っている以上とうてい示し得ないところと思考される...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...無神経な物体になつてしまふ病気を持つてゐる...
牧野信一 「鏡地獄」
...無神経な妄想に走つてゐられる場合でないのだ...
牧野信一 「蔭ひなた」
...」斯んな無神経な手合にかゝつては此方がやり切れない――彼は自分の鈍感も忘れて...
牧野信一 「父を売る子」
...父にはこの無神経な...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...「――どうかしたんですか」だらけたような無神経な妻の調子に...
山本周五郎 「追いついた夢」
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