...無知なことである...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...出征軍人の妻との無知な悲しみと誇りがあり...
田中英光 「さようなら」
...そして時々『何故我々は句作するか』という疑問を提出して考えたり論じたりするのは一面非常に無知な...
種田山頭火 「雑信(二)」
...これほど無意味な僣越な無知な言葉はあるまいと私は思ふ...
田山録弥 「現代と旋廻軸」
...無知な庶民に向って知識を与えるためのポピュラリゼーション(通俗化)などとは別であったように...
戸坂潤 「科学論」
...処が無知な政友会は...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...文学に触れずに一人前の人間だと思っている程無知な科学者は...
戸坂潤 「思想としての文学」
...彼等一部の人間達――主に社会機構に本質的に無知なブルジョア文士の一部だが――は併し...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...学者が書いた小説だということが(学者という意味が何であれ)無知な人間にも文化人にも...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...無知な者はかえって多くのことをやってのける...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...まるで煉瓦(れんが)のように無知な人間と映ずるに相違ない...
平林初之輔 「探偵小説壇の諸傾向」
...無知な田舎者には何も分らないが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...またはあの細密な知識をすらなお無知ならしめる無心の美を...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...無知な山そだちの女中などの...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...まだこちらの街頭で煙草を売っている無知な老婆より...
横光利一 「旅愁」
...無知な薄命といわれる幾多女たちのうえにさえ一種の気質を作っていたといえるのだった...
吉川英治 「紅梅の客」
...また、あるときは、「たそがれ、緋(ひ)の袴(はかま)をはいた女官が、院の檜皮(ひわだ)屋根の上に見えたが、そのうちに御池殿(おいけどの)(尊氏の住居)のうちへ消えた」などという流言も立ち、無知な民心は、そんなことにもすぐ暗い不安にゆすぶられた...
吉川英治 「私本太平記」
...光秀がその由来に無知なわけもない...
吉川英治 「新書太閤記」
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