...無知なる田夫野人(でんぶやじん)の口からさえ故事来歴を講釈せしむる事が珍らしくないが...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...殊に函入(はこいり)の『源氏物語』や上海(シャンハイ)版の函入の石印(せきいん)本などが馬鹿に光って無知な書生ッぽの私を驚かした...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...そして時々『何故我々は句作するか』という疑問を提出して考えたり論じたりするのは一面非常に無知な...
種田山頭火 「雑信(二)」
...こうした無知なメリケン人に...
戸坂潤 「社会時評」
...彼等一部の人間達――主に社会機構に本質的に無知なブルジョア文士の一部だが――は併し...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...学者が書いた小説だということが(学者という意味が何であれ)無知な人間にも文化人にも...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...科学的に無知な資本家の陋習と...
戸坂潤 「読書法」
...夢々無知な本屋などにダマされてはならぬ...
戸坂潤 「読書法」
...苦しめる者や無知なる者らのために...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...無知な者は、罪を犯(おか)す時まではそんなに大それたことと思わないでいて、犯した時に至って初めて、その罪の大きかったのに仰天(ぎょうてん)する...
中里介山 「大菩薩峠」
...紋吉のやうな単純無知な者といへども...
北條民雄 「青春の天刑病者達」
...内実においては「無知な大衆」以下に無知であり...
三好十郎 「恐怖の季節」
...それらの神秘をああいう無知な人民の口さきに汚されるがままにしておくということは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...(c)特に当世のように人心腐敗して無知な時代にあっては...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...またはあの細密な知識をすらなお無知ならしめる無心の美を...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...とすると、この迷へる無數な、素朴な、そしていぢらしい程、無知な良心は、どこへその善性を向けたらいゝのか...
吉川英治 「折々の記」
...無知なる動物をそそのかして搾取したもの(笑)でありまして...
吉川英治 「折々の記」
...光秀がその由来に無知なわけもない...
吉川英治 「新書太閤記」
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