...彼と結婚をするまではまるで無知な子供であった私は足掛け五年の間に彼に導かれ...
伊藤野枝 「成長が生んだ私の恋愛破綻」
...無知なもののやうに聞いてゐた...
薄田泣菫 「小壺狩」
...現実的には貧しく無知な女はそれだけ世の中から傷つけられ歪みっぽく疑い易い野良猫じみた性質になっていて...
田中英光 「さようなら」
...基礎的の原理原則を探り当てる大科学者は常に最も無知な最も愚かな人でなければならぬ...
寺田寅彦 「知と疑い」
...無知な庶民に向って知識を与えるためのポピュラリゼーション(通俗化)などとは別であったように...
戸坂潤 「科学論」
...全く無知なことだと云わねばならぬ...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...文学に触れずに一人前の人間だと思っている程無知な科学者は...
戸坂潤 「思想としての文学」
...併し不便な服装をした交通感覚に無知な婦人達などに対しては...
戸坂潤 「思想としての文学」
...ヒューマニズムと科学的精神とを対立させようなどとする現代の無知な文士や準文士達のヒューマニズムとは根本的に選を異にしている...
戸坂潤 「読書法」
...文化上の無知な没分暁漢である日本の政治家や為政者に対する批判ではなくて...
戸坂潤 「再び科学的精神について」
...実は無知な余を詐(いつ)わり終(おお)せた死は...
夏目漱石 「思い出す事など」
...無知な母親はただその感情のおもむくままに...
羽仁もと子 「おさなごを発見せよ」
...無知な者や学習できない者に比べて...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...妻の無知な態度も肚立しかつた...
牧野信一 「F村での春」
...無知なる者も救われるとは...
柳宗悦 「民藝四十年」
...何物にも満足するような無知なものではないぞ...
夢野久作 「鼻の表現」
...山村の無知な民だが...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...無知な動物にもあるから...
吉川英治 「宮本武蔵」
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