...プディングやクリームにそんなに危険な成分を混ぜる無知な料理人の判断を信用するのだろうか?気のふれた人以外に誰が自分の食物を毒物で味付させるだろうか?チェリー・ローレルの葉から蒸留された水は...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...小学出の無知な下宿屋の娘だった平凡な女を妻に選んでしまった...
田中英光 「さようなら」
...どんな百姓でも、無知な人間でも、戦争ッていえば一生懸命ですからな……天子様も国民の後援があって、さぞ御(み)心丈夫でいらっしゃるでしょう」と感嘆したような調子で言って、「日本は昔からお武士(さむらい)でできた国ですからなア!」大家(おおや)はまた釣の話をして聞かせることがあった...
田山花袋 「田舎教師」
...僕の思想や感情の出発点に対して全然無知な猫杓子共は...
辻潤 「ふもれすく」
...無知な老人(としより)の彳(たたず)んで見るところでは...
徳田秋声 「あらくれ」
...処が無知な政友会は...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...この無知な区別からも説明できよう...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...無知な農民達は金融と聞くと...
戸坂潤 「社会時評」
...彼等一部の人間達――主に社会機構に本質的に無知なブルジョア文士の一部だが――は併し...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...検察当局はこの一群の無知な常識を利用して...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...知識から云えば己の程度を下げて無知な事も云おうし...
夏目漱石 「道楽と職業」
...無知な母親はただその感情のおもむくままに...
羽仁もと子 「おさなごを発見せよ」
...君の考えによるといちばん無知な人間であるはずのこの私がそれを見抜くんだから...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...まったく理解と関心とを持たない無知な者...
火野葦平 「花と龍」
...無知な者や学習できない者に比べて...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...こういう暗黒で無知な世界の中にあって...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...とすると、この迷へる無數な、素朴な、そしていぢらしい程、無知な良心は、どこへその善性を向けたらいゝのか...
吉川英治 「折々の記」
...無知な薄命といわれる幾多女たちのうえにさえ一種の気質を作っていたといえるのだった...
吉川英治 「紅梅の客」
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