...プディングやクリームにそんなに危険な成分を混ぜる無知な料理人の判断を信用するのだろうか?気のふれた人以外に誰が自分の食物を毒物で味付させるだろうか?チェリー・ローレルの葉から蒸留された水は...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...さういふ無知な状態に在つたからして...
石川啄木 「大硯君足下」
...彼と結婚をするまではまるで無知な子供であった私は足掛け五年の間に彼に導かれ...
伊藤野枝 「成長が生んだ私の恋愛破綻」
...ただ善良な無知な百姓達を惨苦に導く不条理が一つ一つ...
伊藤野枝 「転機」
...私はそれだからなおさら無知な人達が可愛想でならない...
伊藤野枝 「転機」
...この見地からして二葉亭は無知なる腹掛股引(はらがけももひき)の職人を紳士と見て交際し...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...「無知な人たちはなにかというとすぐ天災々々といって...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...そして時々『何故我々は句作するか』という疑問を提出して考えたり論じたりするのは一面非常に無知な...
種田山頭火 「雑信(二)」
...僕の思想や感情の出発点に対して全然無知な猫杓子共は...
辻潤 「ふもれすく」
...文化上の無知な没分暁漢である日本の政治家や為政者に対する批判ではなくて...
戸坂潤 「再び科学的精神について」
...成立以来の会の具体的事情に無知な為...
戸坂潤 「〔付〕唯物論研究に就て(戸坂潤手記)」
...無知な無学なプロレタリヤにどんな文学が生れようか...
中野秀人 「第四階級の文学」
...この点において無知な津田を羨(うら)やましがらせるのが...
夏目漱石 「明暗」
...あなたはここではいちばん無知な人間なのだということを...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...無知なサクは、ただ金が必要なために、奸計にやすやすと陥って、永田杢次に、いろいろな証書に、署名捺印させた...
火野葦平 「花と龍」
...その無知な兵卒のために...
村山俊太郎 「子どもの世界」
...いよいよ無知なる者の自然への従順をたたえ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...またはあの細密な知識をすらなお無知ならしめる無心の美を...
柳宗悦 「民藝とは何か」
便利!手書き漢字入力検索