...著しく静かでほとんど無為に似た形式をとりながら...
伊丹万作 「演技指導論草案」
...彼女は決してそれ等の時間を無為には過さない...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...どうかしたい/\と思ひながら微力で思つた十分の一も実現することがなく無為に一年を過しました...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一六年一月号)」
...瞬間の無為に微笑みとともに投げ込んでしまったのである...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...然らば如何(どう)する? だらしなく無為に朽(く)ちるか...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...しかしてその無為にして化する底(てい)の性質は...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...対象がなく無為に陥って微睡していた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...平凡無為に終った人の生涯は散文的だ...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...半年の月日が無為に過ぎた...
林芙美子 「瀑布」
...あるいは意に叶わざれば無為にして終日寝るも...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...傲然(ごうぜん)みずから無為に食して...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...マクラグレンとオーキーを活用せんとして結局無為に終ったことで...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...東発の部屋で、スチーム無くとても寒い中、無為に待ち、待ち、待つ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...彼は無為にして生きてきた...
山本周五郎 「似而非物語」
...親族や旧知とも断って無為に一生を終ったという...
山本周五郎 「桑の木物語」
...明け昏れの無為にはなかなか慣れなかった...
山本周五郎 「初蕾」
...無為に生きながらえている非行を責めようと...
吉川英治 「江戸三国志」
...無為にこの時勢を送っては来ない...
吉川英治 「新書太閤記」
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