...著しく静かでほとんど無為に似た形式をとりながら...
伊丹万作 「演技指導論草案」
...どうかしたい/\と思ひながら微力で思つた十分の一も実現することがなく無為に一年を過しました...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一六年一月号)」
...文章を無為に享楽する法を知らぬ...
太宰治 「古典竜頭蛇尾」
...然らば如何(どう)する? だらしなく無為に朽(く)ちるか...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...それでも無為に送れただけがありがたかった...
夏目漱石 「行人」
...あるいは意に叶わざれば無為にして終日寝るも...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...若い人々の心の中に無為に乗じて生ずると言われる情熱は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...明け昏れの無為にはなかなか慣れなかった...
山本周五郎 「初蕾」
...この花園の中でただ無為に空と海と花とを眺めながら...
横光利一 「花園の思想」
...無為に生きながらえている非行を責めようと...
吉川英治 「江戸三国志」
...無為にすごしているわけはないと...
吉川英治 「三国志」
...「決して無為に過しているわけではない...
吉川英治 「三国志」
...月余にわたる無為に似た長陣は...
吉川英治 「新書太閤記」
...無事、無為に、赤穂の片田舎に、暮してしまえば、こういう緊(は)り詰(つ)めた生涯(しょうがい)の一瞬(とき)は、思えばなかった筈である...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...ことしも無為には送らないつもりである...
吉川英治 「随筆 新平家」
...工業的には無為に抛置されてあるらしい...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...もしくは巧言令色(こうげんれいしょく)の人に接したあとで無為に化する人に逢ったような...
和辻哲郎 「城」
...しかし出家は恩をすてて無為に入ったものである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??