...遂に無為にして今日に及んでいる...
石原莞爾 「戦争史大観」
...彼女は決してそれ等の時間を無為には過さない...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...如何にその心が深くとも表現の自由が欠けては無為に終る...
高浜虚子 「俳句への道」
...無為に金を払ふのを想像できなかつたのであらう...
武田麟太郎 「釜ヶ崎」
...無為に魂をすりつぶしてゐるのは...
武田麟太郎 「大凶の籤」
...菩薩は作仏行を通らずして無為に衆生済度から始めることはできない...
田辺元 「メメント モリ」
...シラーの考え方はこれを浪漫派の愛好する甘き無為にまで関連せしめる...
中井正一 「スポーツの美的要素」
...それによれば、「不徳をもって王たり、無為にして化す、兄弟十二人、おのおの一万八千歳...
蜷川新 「天皇」
...平凡無為に終った人の生涯は散文的だ...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...半年の月日が無為に過ぎた...
林芙美子 「瀑布」
...あるいは意に叶わざれば無為にして終日寝るも...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...無為にしては居られず...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...無為に一生を終った...
山本周五郎 「桑の木物語」
...無為に退くわけではない...
吉川英治 「三国志」
...しかし彼は無為にとどまっていなかった...
吉川英治 「三国志」
...無為にこの時勢を送っては来ない...
吉川英治 「新書太閤記」
...毎日を無為に過しているまに...
吉川英治 「源頼朝」
...もしくは巧言令色(こうげんれいしょく)の人に接したあとで無為に化する人に逢ったような...
和辻哲郎 「城」
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