...仏軍の無為に乗じて墺将カールはライン方面より転進し来たり...
石原莞爾 「戦争史大観」
...著しく静かでほとんど無為に似た形式をとりながら...
伊丹万作 「演技指導論草案」
...彼女は決してそれ等の時間を無為には過さない...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...毎日々々たいして悪くもない体を床に横たへて無為に暮す私のさびしい今の心持ちでは...
伊藤野枝 「日記より」
...無為に金を払ふのを想像できなかつたのであらう...
武田麟太郎 「釜ヶ崎」
...ゆうぜんとして、だうぜんとして、或はぼうぜんとして、無為にして無余、いろ/\の意味で...
種田山頭火 「其中日記」
...然らば如何(どう)する? だらしなく無為に朽(く)ちるか...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...五日ばかり、また、無為に過ぎた...
林芙美子 「浮雲」
...傲然(ごうぜん)みずから無為に食して...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...マクラグレンとオーキーを活用せんとして結局無為に終ったことで...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...自分勝手に工場を怠(なま)け休んで此の一日を無為に遊惰に過ごした者はその汽笛の声を喜ぶ資格はなかつた...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...彼は無為にして生きてきた...
山本周五郎 「似而非物語」
...親族や旧知とも断って無為に一生を終ったという...
山本周五郎 「桑の木物語」
...無為に一生を終った...
山本周五郎 「桑の木物語」
...無為に生きながらえている非行を責めようと...
吉川英治 「江戸三国志」
...「決して無為に過しているわけではない...
吉川英治 「三国志」
...しかし彼は無為にとどまっていなかった...
吉川英治 「三国志」
...もしくは巧言令色(こうげんれいしょく)の人に接したあとで無為に化する人に逢ったような...
和辻哲郎 「城」
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