...彼の無気味な笑い声が聞こえた...
...あの映画はとても無気味だった...
...彼女の無気味な視線が怖い...
...風景の中に無気味な変化があった...
...彼は無気味な笑みを浮かべた...
...「貞(さあ)ちゃん」とうとう黙っているのが無気味(ぶきみ)になって葉子は沈黙を破りたいばかりにこう呼んでみた...
有島武郎 「或る女」
...また無気味である...
梅崎春生 「幻化」
...怪人が! 果して何者?壊れた瓦(かわら)の山を踏む無気味(ぶきみ)な足音が...
海野十三 「海底都市」
...僕はあの夢の様な無気味な影像(えいぞう)に...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...時々無気味な白い眼で斜に睨(にら)むやうな癖のあるのも...
徳田秋声 「チビの魂」
...無気味な沈黙がやつて来た...
徳田秋声 「のらもの」
...づつと奥の方にある伝染病室の無気味な廊下を通つて...
徳田秋聲 「和解」
...無気味さとを含んだ...
直木三十五 「南国太平記」
...ふくれまんじゅうのような無気味な顔が手鏡いっぱいを埋めている...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...無気味な、末恐しい小僧たちだよ...
葉山嘉樹 「乳色の靄」
...少女の躯ともおもへぬほど無気味だが...
原民喜 「火の唇」
...いっそ無気味にさえ見える...
久生十蘭 「魔都」
...病変した顔面の一部分が繃帯の間から無気味に覗いてゐる...
北條民雄 「続重病室日誌」
...さっきの若い喀血患者(かっけつかんじゃ)のような無気味なほど大きな眼でこちらを最初誰だか分からないように見るのではないかと考えながら...
堀辰雄 「菜穂子」
...くらい行燈のかげになって無気味だった...
室生犀星 「蛾」
...無気味にも亦恐ろしゝ...
夢野久作 「白くれない」
...この無気味な好況に斉(ひと)しく恐怖を感じたものは...
横光利一 「上海」
...無気味な色になって闇に浮出し...
蘭郁二郎 「魔像」
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