...ですから杜子春は無残にも...
芥川龍之介 「杜子春」
...それが無残に壊(こ)はされたのだ...
犬養健 「愚かな父」
...あのか細い喉を無残に刳(えぐ)った奴は...
江戸川乱歩 「悪霊」
...額には脂汗の玉が無残ににじみ出していた...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...無残に掘返したあとが歴々(ありあり)と残っていた...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...一人の人間の生命がつい一瞬前に無残に絶たれたのだということを...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...……同時に頭の中のすべての美しい絵もみんな無残に塗り汚されてしまった...
寺田寅彦 「柿の種」
...せっかく頭の中にもっている「過去」の幻影を無残に破壊される場合が多い...
寺田寅彦 「帝展を見ざるの記」
...弱い殉情そのものが無残に虐(しいた)げられているのだと思われてならなかった...
徳田秋声 「仮装人物」
...無残に突き飛ばされて起き上ることができません...
中里介山 「大菩薩峠」
...無残にも蛙の夫婦を殺して行くものだから...
夏目漱石 「門」
...手も足も無残に垢(あか)に塗(まみ)れたのが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...無残にも欠けているのが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...荒れ果てた墓地をまえに無残につぶれている古寺の屋根と...
林不忘 「あの顔」
...今や無残にも取り払われてただ叢(くさむら)の中に散らばっているばかりである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...無残に壊れた空瓶の群が私の足下に散らばって...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...無残に打ちたたくように降った...
吉川英治 「大岡越前」
...見るも無残に破壊されており...
吉川英治 「新・水滸伝」
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