...外界と自己との間には無機的な因縁(いんねん)があるばかりだから...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...そこには無機的なものは少しもない...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...もちろんそういう簡単な無機的な現象の実験から...
寺田寅彦 「物質群として見た動物群」
...無機的なものと有機的なものとの分離分裂が認められるように...
戸坂潤 「読書法」
...器官が有機的(生命的)なものであるに反して道具は無機的なものであり...
三木清 「哲学入門」
...人をして思わず黙想に遊ばしめる無機的な作用を種々(さまざま)に備えているのだから仕方がない...
吉川英治 「宮本武蔵」
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