...無暗(むやみ)に往(い)つてみたいな...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...「君達はこの馬車をどこから取って来たんだ? おい馬を止めないか!」彼は無暗に喚きながら...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「自転車嬢の危難」
...見知らぬ若い女の身近にゐることが唯無暗に嬉しくてならない気がするのです...
永井荷風 「畦道」
...新聞なんて無暗(むやみ)な嘘(うそ)を吐(つ)くもんだ...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...ペリカンは余の要求しないのに印気(インキ)を無暗(むやみ)にぽたぽた原稿紙の上へ落したり...
夏目漱石 「余と万年筆」
...書生が動くのか自分だけが動くのか分らないが無暗(むやみ)に眼が廻る...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...無暗に笑うと死ぬ事があるぜ」「冗談(じょうだん)云っちゃいけない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...無暗に芸術ぶる人や...
野村胡堂 「胡堂百話」
...親分」八五郎は無暗に乘り出します...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その代り心が練れてゐるから無暗に人なんか斬る氣にならない」「まア...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...唯無暗(むやみ)に急立(せきた)てるばかりだ...
二葉亭四迷 「平凡」
...たゞ無暗と愉快さうにもじもじして居たが再三王に追求せられて...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...つまらない一句が出来ると非常の名句のやうに思ふて無暗に嬉しい時代だ...
正岡子規 「墨汁一滴」
...それに無暗(むやみ)に心臓が強いんだ...
宮沢賢治 「風野又三郎」
...無暗に人を怖れておどおどして居るのと...
柳田國男 「どら猫観察記」
...こうして無暗(むやみ)にダダッ広くなった東京に...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...「そんなものは無暗に他人(ひと)に見せるものではないよ...
夢野久作 「死後の恋」
...ただ無暗(むやみ)に驚いて...
夢野久作 「暗黒公使」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??