...知らぬ人は知るまいが、自分の頭は、昨年十一月の初め鬼舐頭病(とくとうびやう)といふのに取付かれたので、今猶直径一寸余の禿が、無慮三つ四つ、大きくもない頭に散在して居る...
石川啄木 「雪中行」
...無慮(むりょ)一千五百機...
海野十三 「空襲葬送曲」
...その数無慮五百名...
海野十三 「仲々死なぬ彼奴」
...無慮(むりよ)百餘名(よめい)と註(ちう)せられた...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...あらゆる種類の鳥が無慮無数に群棲(ぐんせい)していて...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...無慮(むりょ)五...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...集まるもの無慮二十名...
戸坂潤 「『唯研ニュース』」
...平均のところ無慮五十万俵の数になっていて...
中里介山 「大菩薩峠」
...分量は前巻にも申す通り、開巻「甲源一刀流の巻」よりこの「山科の巻」に至るまで二十六冊として一万頁に上り、文字無慮五百万、世界第一の長篇小説であることは変らない...
中里介山 「大菩薩峠」
...無慮無数の魑魅魍魎(ちみもうりょう)がほしいままに跳梁跋扈(ばっこ)しているかに感じられてならぬのでござります...
久生十蘭 「魔都」
...さながら空気中のアルゴンの如くに無慮無数の魑魅魍魎がほしいままに跳梁跋扈しているように感じられてならぬと嗟歎したが...
久生十蘭 「魔都」
...彼の法律制度改正案は無慮幾百であったが...
穂積陳重 「法窓夜話」
...新聞流でいえば無慮(むりょ)三百人はあるだろう...
正岡子規 「墓」
...捕手方も無慮(むりょ)七...
吉川英治 「私本太平記」
...早川大膳(だいぜん)など無慮(むりょ)七...
吉川英治 「新書太閤記」
...各界いろんな顔が無慮六...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...それは無慮(むりょ)二...
吉川英治 「宮本武蔵」
...三分間に一度ぐらいのわりで無慮数十回の乾杯をやっていたが...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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