...無慮三四十名の聴衆がみんな御老体ばかりで...
石川欣一 「山を思う」
...知らぬ人は知るまいが、自分の頭は、昨年十一月の初め鬼舐頭病(とくとうびやう)といふのに取付かれたので、今猶直径一寸余の禿が、無慮三つ四つ、大きくもない頭に散在して居る...
石川啄木 「雪中行」
...無慮五百体もズラリと静粛につき従っていた...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...無慮(むりよ)百餘名(よめい)と註(ちう)せられた...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...無慮百以上の両目は確実なのですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...無慮無数の魑魅魍魎(ちみもうりょう)がほしいままに跳梁跋扈(ばっこ)しているかに感じられてならぬのでござります...
久生十蘭 「魔都」
...さながら空気中のアルゴンの如くに無慮無数の魑魅魍魎がほしいままに跳梁跋扈しているように感じられてならぬと嗟歎したが...
久生十蘭 「魔都」
...「奉天の大勝利――而して吾軍の死傷者無慮――その数未だ判明せず...
牧野信一 「サクラの花びら」
...無慮十二人は私にお人形だの犬だの猫だのを思い出せるのですもの...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...我無慮識の哲學を讀めといはむ...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...八面鉄桶(てっとう)の象(かたち)をなしてその勢無慮(むりょ)十数万――その何十分の一にも足らない張飛...
吉川英治 「三国志」
...無慮三万にちかいと聞える敵の大軍へどうあたる気か...
吉川英治 「私本太平記」
...早川大膳(だいぜん)など無慮(むりょ)七...
吉川英治 「新書太閤記」
...無慮一万にちかい麾下(きか)を清洲(きよす)に入れているだろうという噂であった...
吉川英治 「新書太閤記」
...無慮二刻(ふたとき)に余る時間を――大なり小なり...
吉川英治 「親鸞」
...師の道風をしたひその会裡に集るもの無慮――愚堂の伝は...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...それは無慮(むりょ)二...
吉川英治 「宮本武蔵」
...三分間に一度ぐらいのわりで無慮数十回の乾杯をやっていたが...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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頭の先から足の先まで 虫の知らせ イロハのイ
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