...知らぬ人は知るまいが、自分の頭は、昨年十一月の初め鬼舐頭病(とくとうびやう)といふのに取付かれたので、今猶直径一寸余の禿が、無慮三つ四つ、大きくもない頭に散在して居る...
石川啄木 「雪中行」
...自称候補者の面々が無慮一万人ばかりだね...
内田魯庵 「犬物語」
...無慮(むりょ)一千五百機...
海野十三 「空襲葬送曲」
...無慮五百体もズラリと静粛につき従っていた...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...これを聴講をするために押しよせた学者の数は無慮一万人にのぼった...
海野十三 「地球盗難」
...その数無慮五百名...
海野十三 「仲々死なぬ彼奴」
...その一行が無慮数十人...
中里介山 「大菩薩峠」
...まだ明けやらぬ五時ごろからひしめき集う大衆無慮数万...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...彼の法律制度改正案は無慮幾百であったが...
穂積陳重 「法窓夜話」
...焼死者無慮十万二千百余人...
穂積陳重 「法窓夜話」
...「僕は、昨夜例の小説を到々書きあげてしまつた、無慮百七十枚だ...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...「奉天の大勝利――而して吾軍の死傷者無慮――その数未だ判明せず...
牧野信一 「サクラの花びら」
...新聞流でいえば無慮(むりょ)三百人はあるだろう...
正岡子規 「墓」
...この周囲を取り巻く人間の数は無慮三千以上もあろうか...
夢野久作 「暗黒公使」
...無慮百余合も戦ったが...
吉川英治 「三国志」
...蜀の大軍無慮数十万...
吉川英治 「三国志」
...早川大膳(だいぜん)など無慮(むりょ)七...
吉川英治 「新書太閤記」
...無慮一万にちかい麾下(きか)を清洲(きよす)に入れているだろうという噂であった...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索