...破門の折から所行無慚(しよぎやうむざん)の少年と思ひこんで居つたに由つて...
芥川龍之介 「奉教人の死」
...破戒無慚の私は下山した...
種田山頭火 「旅日記」
...――見ずや彼無慚の心あれ狂ひ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...何人を彼は無慚に斃せしぞ! 悲哀かくして我にあり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...』メーオリネース、思慮深き勇士答へて彼にいふ、『青銅鎧ふクレーテス族を導くイドメネー、 255陣中君の殘したる槍もしあらば取らんため、戰場よりし歸り來ぬ、先きに我が手に取りし槍、無慚や*折れぬ、高慢のデーイポボスの盾打ちて...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...『無慚なるかな、あゝ汝、今眼前に迫りくる 200最後を汝つゆ知らず! 衆の恐るゝ英剛の勇士の武裝――靈妙の武具をおのれの身に穿つ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...確かの勝をトロイアに、クロニーオーン與へしを、 625今や悟れるメネラオス、又勇剛のアイアース、即ち衆にアイアース・テラモニデース陳じ曰ふ、『あゝ無慚なり、トロイアに助けを天父クロニオーン、貸すを今はた悟るべし、思慮淺はかの人の子も...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...670無慚なるかな今は死と暗き運命彼を蔽ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...40無慚なるもの...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...無慚に害すことをせず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...無慚なる死體を嘆く衆照す...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...そうして胸部全体から言えば、いかにも歪形の感じで、無慚である...
外村繁 「落日の光景」
...十八の花を無慚にも散らしてしまったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...女の子供の肉は柔らかで味がいいなどと無慚な評定をし...
久生十蘭 「ボニン島物語」
......
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...エマルソン等も鴎外に逢はゞ無慚なる扱をや受けむといへり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...そして血糊(ちのり)の上から、膝の傷口を捲きしめると、彼の精気は再び月光の世界に、はっきりと蘇生(よみがえ)ってきたが、同時に、あたりを見廻して、いまし方の、無慚な不覚が、彼の血潮の中にむらむらと無念を燃え立たせてきた...
吉川英治 「剣難女難」
...無慚(むざん)にも首斬られてしまった――と語るのであった...
吉川英治 「源頼朝」
便利!手書き漢字入力検索