...されどなお無慚の心はなかりき...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...二号艇の無慚(むざん)な光景にむかっていた...
海野十三 「幽霊船の秘密」
...ただこれのみは無慚(むざん)にも射ちくだかれた飲物の器を前にして...
江戸川乱歩 「赤い部屋」
...――それは破戒無慚な日夜だつた...
種田山頭火 「其中日記」
...非業無慚(ひごふむざん)の最期(さいご)によって...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...無慚(むざん)や...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...『アートレ,デース及び他の全アカイアの諸將軍、見よ長髮のアカイアの衆人亡び、鮮血はスカマンダロス奔流のほとり、アレース軍神に、無慚に蒔かれ、魂魄は冥王の府に沈み去る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...其天妃また*同胞のヘーレーに向ひて語る『ああ無慚! 人間の中最愛のサルペードーン...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...他の一人は地の上に無慚に伏して鮮血は疵口よりし流るゝを...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...無慚の刄切り落す...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...40無慚なるもの...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...85あゝ彼れ無慚の敵の將...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...斯く塵埃に其頭まみれ汚るゝ無慚なる 405姿眺めて...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...無慚なる嘆きの中に...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...無慚(むざん)に路傍に叩(たた)き(のめ)された花束のようなものであった...
徳田秋声 「仮装人物」
...その文中には「懈怠無慚(けたいむざん)の業をすすめて...
中里介山 「法然行伝」
...破戒無慚(はかいむざん)の悪僧とはわかっていたが...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...そして血糊(ちのり)の上から、膝の傷口を捲きしめると、彼の精気は再び月光の世界に、はっきりと蘇生(よみがえ)ってきたが、同時に、あたりを見廻して、いまし方の、無慚な不覚が、彼の血潮の中にむらむらと無念を燃え立たせてきた...
吉川英治 「剣難女難」
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