...無慚(むざん)にも破壊した車体が見えてきた...
海野十三 「蠅男」
...或いは無慚(むざん)な糸子の傷ついた姿を見ることかと思われていたが...
海野十三 「蠅男」
...なんという無慚(むざん)な浅ましい姿に変ってしまったのだろう...
海野十三 「蠅男」
...無慚の汝いかにして彼より劣る軍將を混戰中に救ふべき! 150生ける間はトロイアと汝とのため盡したる彼の屍(から)より犬の群攘ふを汝敢てせず!故にリキエー軍勢の一人われに從はゞ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...我より避けて平原の上に無慚のわざを爲せ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...40無慚なるもの...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...無慚に害すことをせず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...頭をば無慚に地上に引きずらせ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
... 435無慚なる哉...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...無慚なる嘆きの中に...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...何といふ無慚(むざん)なことを人間はするものなのだらう...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...十八の花を無慚にも散らしてしまったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...兄弟と誓ひし者を無慚にも...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
......
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...破戒無慚(はかいむざん)の悪僧とはわかっていたが...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...こんな無慚(むざん)な裏切りはない...
山本周五郎 「失蝶記」
...むんずと伸ばした手は無慚(むざん)に千浪の体を引き寄せて...
吉川英治 「剣難女難」
...そして血糊(ちのり)の上から、膝の傷口を捲きしめると、彼の精気は再び月光の世界に、はっきりと蘇生(よみがえ)ってきたが、同時に、あたりを見廻して、いまし方の、無慚な不覚が、彼の血潮の中にむらむらと無念を燃え立たせてきた...
吉川英治 「剣難女難」
便利!手書き漢字入力検索