...彼は無感覚に人の気持ちを理解できない...
...彼女の無感覚に驚いた...
...それは怒るべきことなのに、彼は無感覚な反応しかしなかった...
...彼は手術中に無感覚だったため、痛みを感じることはありませんでした...
...彼は無感覚な態度で私の告白を受け入れた...
...他人のもののやうに無感覚になつてゐた...
武田麟太郎 「現代詩」
...死人の首の無感覚さとは無感覚の工合が違う...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...頭の鋭い子規はそれに無感覚ではなかったろう...
寺田寅彦 「備忘録」
...然しながら其無感覚の如く見える土にも...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...海の無感覚、風景の不動が私を裏切る...
ボードレール 富永太郎訳 「芸術家の告白祈祷」
...褐色の彩料である――無感覚によつて人を噛む傷心の酵母...
富永太郎 「鳥獣剥製所」
...聴衆の無感覚に引き込まれて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...が彼らは彼よりもいっそう憎んでいた、社交界の用心深い精神を、無情無感覚を、妥協と道化とを、中途半端な物の言い方を、首鼠(しゅそ)両端の思想を、あらゆる可能のうちの何一つをも選択せずに、中間を巧妙に往来する態度を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...殆んど無感覚である...
夏目漱石 「それから」
...1つは性器を熱水浴中またはある種の液体中で揉んで無感覚にする...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...それすら無感覚のわれわれに今救いはないのだ...
原民喜 「鎮魂歌」
...頭がただもう茫(ぼう)と無感覚(ばか)になっているから...
ガールシン 二葉亭四迷訳 「四日間」
...私たちがふつう不注意と無感覚との中に投げ棄てている日常の瑣末(さまつ)な出来事をさえも自己の魂の奥底へまで持来して感じ...
三木清 「語られざる哲学」
...あれを奪ったかを……」徹男さんのような気がした徹男さんの匂いがしたなまぐさい匂いの中で私の乳と腹と腰が先生の胸と腹と腰にピッタリと押しつけられてジットリと冷たい汗のようなものを流し最初の男を感じていた見も聞きもせぬ無感覚の中ではじめて...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...彼を無感覚におしなさい...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その大きく見開いた無感覚な両眼から...
夢野久作 「戦場」
...昏睡(こすゐ)せる人の無感覚こそやがて其(その)「生(せい)」なれ...
與謝野寛 「失楽」
...まったく無感覚のように...
吉川英治 「新書太閤記」
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