...彼は無感覚に人の気持ちを理解できない...
...彼女の無感覚に驚いた...
...それは怒るべきことなのに、彼は無感覚な反応しかしなかった...
...彼は手術中に無感覚だったため、痛みを感じることはありませんでした...
...彼は無感覚な態度で私の告白を受け入れた...
...倉地が葉子のその悲惨な無感覚を分け前してたとえようもない憎悪(ぞうお)を感ずるのはもちろんだった...
有島武郎 「或る女」
...何という図々しさ! 黄金仮面はまるで人形の様に無感覚に...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...ツメタイ餘リ無感覚ニナッテイテ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...死人の首の無感覚さとは無感覚の工合が違う...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...他の同種のものに対しても無感覚になる恐れがある...
寺田寅彦 「案内者」
...おそらくこの女も毎日自分の繰り返している言葉の内容にはとうに無感覚になっていたのだろう...
寺田寅彦 「案内者」
...そうかと言ってこのような重大な現象を無感覚に観過させないまでもそれを直視させるのをしいて避けるのもどんなものであろうか...
寺田寅彦 「ねずみと猫」
...彼女の勇気を証するかあるいは無感覚を証するかは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...が彼らは彼よりもいっそう憎んでいた、社交界の用心深い精神を、無情無感覚を、妥協と道化とを、中途半端な物の言い方を、首鼠(しゅそ)両端の思想を、あらゆる可能のうちの何一つをも選択せずに、中間を巧妙に往来する態度を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼らが今まで所有していた公平の無感覚は...
夏目漱石 「学者と名誉」
...それすら無感覚のわれわれに今救ひはないのだ...
原民喜 「鎮魂歌」
...機知に富んだ遊びなどには無感覚で...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...石黒大尉の無感覚な顔が...
久生十蘭 「ノア」
...どんなときでもまったく無感覚になったことはない...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「早すぎる埋葬」
...まるで無感覚な状態に在る...
宮本百合子 「アワァビット」
...欠伸(あくび)をする時はぽかんと嘴を無感覚的に開け...
室生犀星 「人真似鳥」
...やがて我々はそれに対して無感覚になり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼は凡ゆる普通の苦痛に対しては無感覚になつた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
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