...彼は無感動な顔をしていた...
...最近、無感動な生活に飽き飽きしている...
...彼女の父親は無感動な態度で私を見た...
...彼の言動からはまるで無感動な感情しか伝わってこない...
...無感動な態度をとるのは自分を守るためだと思う...
...ほとんど無感動に礼をした...
芥川龍之介 「葬儀記」
...彼は眼を見開くと無感動な顔付でしきりと四周(あたり)を見廻した...
梅崎春生 「日の果て」
...エエ承知しましたと、そこにいる人にいっておくれ、その代り茂ちゃんは、きっと、間違いなく、返して下さいって」それに答えて、受話器からは、まるで無感動な、暗誦(あんしょう)でもする様な、たどたどしい子供の声が聞こえて来た...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...重ねてまた大隅君の無感動の態度を非難した...
太宰治 「佳日」
...無意志無感動の痴呆(ちほう)の態度であった...
太宰治 「ロマネスク」
...何と云う月並なと思いながら無感動に読み過して来た彼女であるが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...中折帽の庇下(ひさしした)からチラチラ光っている無感動な冷たい眼や...
徳永直 「冬枯れ」
...冷然と自分を眺めている山下氏の無感動なようすが...
久生十蘭 「キャラコさん」
...それに釦のこともあるし……」久我はひどく無感動な顔つきで...
久生十蘭 「金狼」
...この時には死体らしいものを見掛けておらないからであります」真名古は無感動な様子で...
久生十蘭 「魔都」
...おれの無感動をやさしさと誤認している...
山川方夫 「愛のごとく」
...無感動に眼をそらす...
山本周五郎 「青べか物語」
...無感動な調子で語りだした...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...それは毎(いつ)もの愚かしい無感動な笑い方である...
山本周五郎 「日本婦道記」
...しかし殆んど無感動に...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...無感動な調子で使いの用向を訊いた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...同時に彼は自身の無感動な胸の中の洞穴を意識した...
横光利一 「上海」
...彼らが仏教文化に対して無感動であったという証拠にはならない...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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