...彼女は無愛嬌な態度をとっている...
...無愛嬌な顔つきで話す人もいるが、本当は優しい人かもしれない...
...彼は無愛嬌だが、仕事はとてもできる...
...子供の無愛嬌な態度に悩まされることもある...
...あの人には無愛嬌な部分もあるけど、それも彼女らしさの一つだと思う...
...無愛嬌(ぶあいきょう)だが...
岩野泡鳴 「耽溺」
...またその無愛嬌(ぶあいきょう)なしがみッ面(つら)は持ち前のことであるから...
岩野泡鳴 「耽溺」
...同じ血を分けた子供に対してさえそうなのですからまして多くの使用人の中には無愛嬌で触りのわるい者もあれば...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...主人を初め小僧番頭揃いも揃って無愛嬌でつんけんして...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...無愛嬌(ぶあいきょう)だとか...
高神覚昇 「般若心経講義」
...其間の食料位己がどうかしてやる」と蓬亭は無愛嬌な顏をして居乍ら親切に言ふ...
高濱虚子 「俳諧師」
...おまけにボクチンに泊りそこなつて(あのボクチンのマダムは何といふ無智無愛嬌だつたらう)旅館に泊つた...
種田山頭火 「行乞記」
...また無いでもないような無愛嬌(ぶあいきょう)な顔をして...
夏目漱石 「行人」
...この時は何だ顔に似合わない無愛嬌(ぶあいきょう)な奴だなと思った...
夏目漱石 「坑夫」
...敬太郎は仕方なしに「江戸っ子は無愛嬌(ぶあいきょう)なものだね」と云って笑い出した...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...今まで千代子に対していくら無愛嬌(ぶあいきょう)に振舞っても差支(さしつかえ)ないものと暗(あん)に自(みず)から許していたのだという事にこの時始めて気がついた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...「ただ今」遅くなりましたとも何ともいわない彼女の無愛嬌(ぶあいきょう)が...
夏目漱石 「道草」
...しかしそれは彼がよく彼女において発見する不平や無愛嬌(ぶあいきょう)から来る寡言(かげん)とも違っていた...
夏目漱石 「道草」
...丸い無愛嬌(ぶあいきょう)な眼をぱちつかせて...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...境内へ逃げ込んだやうです」無口で無愛嬌――と言はれるお糸が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...境内へ逃げ込んだようです」無口で無愛嬌――と言われるお糸が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...女房さえ達者で生きていてくれたら、死んだ気になってまた稼ぎ溜め、元の伊勢屋の半分でも三分の一でも拵(こさ)えて、あの――馬面の見っともない女房――そのくせ仏様のように気の良い女房に、安心をさせてやりたかった――、それが口惜しくて泣くんですぜ、親分」「…………」「女の中にも賀奈女のような、自分の容貌と才智と愛嬌に自惚(うぬぼ)れ切って、世間の男を夢中にさせ、それが嬉しくてたまらないようなのもあれば、――見っともなくて、無口で無愛嬌で、自分の亭主へ意見一つ言うことも出来ず、そのくせ仏様みたいな素直な心持で、黙って死んで行くお今のような女もあります」「…………」「賀奈女のために死んだ男や女は二人や三人じゃねえ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これは世間でいう魔が姫君に憑(つ)いているのですよ」歯の落ちこぼれた女が無愛嬌(ぶあいきょう)な表情でこう言いもする...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
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