...無心に咲いてる花のようなおもむきが...
伊藤左千夫 「廃める」
...疲れてまったくの無心になって空腹を感じて家路を急ぐのである...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...あっさり無心に愛してやって下さい...
太宰治 「おさん」
...無心に軽く天の潮路のままに進むのだ...
太宰治 「パンドラの匣」
...京子は無心になつて何も考へないで足の向く儘に歩いて行つた...
田中貢太郎 「あかんぼの首」
...無心に聞き入りながら...
豊島与志雄 「初秋海浜記」
...すいすいと伸び出してる草の芽を無心に掴み取りながら...
豊島与志雄 「父母に対する私情」
...無心に来られるたんびに...
夏目漱石 「道草」
...無心に坐っているというのは...
野村胡堂 「胡堂百話」
...あなた……」それでも膝を乱すまいとして両膝を縮め無心に裾をかばっている...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...いままで無心に草を食べてゐた牛がふいとそれを止めて...
堀辰雄 「牧歌」
...私は今ペンを置いて無心に月を眺めて居ります...
牧野信一 「青白き公園」
...樽野は折角快く無心になつてゐたのを醒されたかのやうに苛々しく自分こそ馬鹿な呟きを続けた...
牧野信一 「鶴がゐた家」
...コルシカ人のフランスに対する復讐的虚無心にもえた弟たち妹たちの愚行と次第につのるナポレオンの好戦慾...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...若君が無心に祖父と父の間を歩いて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...古作品の美は無心に発した...
柳宗悦 「工藝の道」
...だが古作品は無心に生れた...
柳宗悦 「民藝四十年」
...と城太郎の無心にいったことばが辛くて恨めしくなってしまう...
吉川英治 「宮本武蔵」
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