...お小遣(こづかい)の無心に来て...
泉鏡花 「歌行燈」
...この問に対しても無心に頷いたが...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...ノツクは、無心に、つづけられる...
太宰治 「音について」
...言い終って、少年の方を、ちらと伺って見ると、少年は、私のお説教を半分も聞いていなかったらしく、無心に、ごはんを食べていた...
太宰治 「乞食学生」
...子供のように無心に空の飛行機を見送っている...
太宰治 「パンドラの匣」
...金を無心に行くらしいんです...
徳田秋声 「花が咲く」
...この娘はスープの無心にまで来るくせに...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...無心に聞き入りながら...
豊島与志雄 「初秋海浜記」
...無心にひくひくと動いた...
豊島与志雄 「裸木」
...無心に見ておれば...
豊島与志雄 「文学以前」
...無心に遠い空の青さをみつめている...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...あなた……」それでも膝を乱すまいとして両膝を縮め無心に裾をかばっている...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...……私はふとそれを思いつくと、どこからか自分でその玉網を捜し出してきて、縁先きにしゃがんで、いかにも無心に、それでもって小さな魚を追いまわしていた何処かで半鐘が、間を隔(お)いては、鳴っていた...
堀辰雄 「幼年時代」
...無心に歩いている子供が不意に物蔭から飛び出して来たものにおどかされるのと同じで...
三好十郎 「おりき」
......
三好達治 「短歌集 日まはり」
...彼らの無心において...
柳宗悦 「民藝四十年」
...そして、十八公麿(まつまろ)の頭(つむり)をなでて、「うれしいか」「はい」十八公麿は、無心にいう...
吉川英治 「親鸞」
...無心に母の側で遊んでいた乙若を...
吉川英治 「源頼朝」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??