...天下の御帳に載らざる無役の地だつたと伝へられてゐるのは...
太宰治 「津軽」
...島津両三人於二捕来一は為二御引物一其所之物成永代無役に可レ被レ下旨御掟候事一...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...それら、斉彬擁護派の人々は家老 二階堂主計(かずえ)町奉行、物頭 近藤隆左衛門物頭 赤山靱負町奉行兼物頭 山田一郎右衛門船奉行 高崎五郎右衛門(高崎正風の父)屋久島奉行 吉井七郎右衛門裁許掛見習 山口及右衛門同 島津清太夫兵具方目付 土持岱助(たいすけ)広敷横目付 野村喜八郎郡見廻 山内作二郎地方検見 松元一左衛門琉球館掛 大久保次右衛門(大久保利通の父)広敷書役 八田喜左衛門(後の八田知紀)郡奉行 大山角右衛門諏訪神社宮司 井上出雲守達で、無役、軽輩の人々は、別に玄関脇の部屋に集まっていた...
直木三十五 「南国太平記」
...申し上げましたる如く、当蔵屋敷詰、無役、百城月丸と申しまする」と、挨拶した...
直木三十五 「南国太平記」
...若くて無役で無類の放埒...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...無役乍ら鳴らした武士ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――二十七の無役だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...長いあいだ無役で貧乏に暮しております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...長い間無役で貧乏に暮して居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...無役(むやく)で裕福で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...板屋八十郎といふ無役ながら裕福の聞えある家柄の當主...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...無役でお金があつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「親は、默つてそれを見て居たのか」「一人息子で、甘やかし放題、昔は堺御奉行(さかひごぶぎやう)の與力で、隨分鳴らした大野田仁左衞門ですが、此節は無役で、裕福に暮らして居ますよ」「それだけわかつて居れば、大したものだ、もう一と息押して見るが宜い、大野田の家を潰しても仕樣があるまいが、調べるところまでは調べて置きたい」錢形平次の本能が、このまゝでは濟みさうもありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...彼はまだ無役なので...
山本周五郎 「思い違い物語」
...「おぼしめすところあって今日より無役に仰せつけられる...
山本周五郎 「桑の木物語」
...現在では無役のまま暢気(のんき)に暮している...
山本周五郎 「契りきぬ」
...無役でもあるうえに...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...江戸の無役者(むやくもの)に...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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