...島津両三人於二捕来一は為二御引物一其所之物成永代無役に可レ被レ下旨御掟候事一...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...その力は行動にとっては無役なものだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それら、斉彬擁護派の人々は家老 二階堂主計(かずえ)町奉行、物頭 近藤隆左衛門物頭 赤山靱負町奉行兼物頭 山田一郎右衛門船奉行 高崎五郎右衛門(高崎正風の父)屋久島奉行 吉井七郎右衛門裁許掛見習 山口及右衛門同 島津清太夫兵具方目付 土持岱助(たいすけ)広敷横目付 野村喜八郎郡見廻 山内作二郎地方検見 松元一左衛門琉球館掛 大久保次右衛門(大久保利通の父)広敷書役 八田喜左衛門(後の八田知紀)郡奉行 大山角右衛門諏訪神社宮司 井上出雲守達で、無役、軽輩の人々は、別に玄関脇の部屋に集まっていた...
直木三十五 「南国太平記」
...余裕が君を煽動(せんどう)して無役(むえき)の負戦(まけいくさ)をさせるんだ」津田はいきなり懐中から紙入を取り出して...
夏目漱石 「明暗」
...最早や無役の老旗本摂津守の上席に坐るのも遠くはあるまいと思われましたが――その年三月...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...若くて無役で無類の放埒...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――二十七の無役だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...無役だが、三千五百石の大身でケチな大名ほどに暮して居る、其處の跡取で、金之進樣といふ二十二になる若殿が、昨夜お屋敷裏門外で、自分の刀で刺殺され、その上死骸を下水に叩込まれてゐるのを、今朝になつて町内の者が見付けて騷ぎ出し、あわてて死骸は取入れたが、見た者が二三十人もあるから、人の口に戸は立てられねえ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...當主は無役ではあるが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「親は、默つてそれを見て居たのか」「一人息子で、甘やかし放題、昔は堺御奉行(さかひごぶぎやう)の與力で、隨分鳴らした大野田仁左衞門ですが、此節は無役で、裕福に暮らして居ますよ」「それだけわかつて居れば、大したものだ、もう一と息押して見るが宜い、大野田の家を潰しても仕樣があるまいが、調べるところまでは調べて置きたい」錢形平次の本能が、このまゝでは濟みさうもありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...かれらは無役であるか二男三男の輩で...
山本周五郎 「思い違い物語」
...無役のまま今日に及んでいる...
山本周五郎 「古今集巻之五」
...実際には無役だったので...
山本周五郎 「新潮記」
...現在では無役のまま暢気(のんき)に暮している...
山本周五郎 「契りきぬ」
...無役のまま藩主綱宗の側近に仕えていた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...二人は無役だからあとにしたのであろう...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...――帯刀どのは無役である...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...江戸の無役者(むやくもの)に...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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