...師は絶対無妻、社会事業にもいろいろと尽力され、殊に不遇な男の子、例えば孤児とか、片親の無い子とかを集めて育てあげ、現にそのような子供が三十人以上に達していると...
石川欣一 「山を思う」
...文士無妻論を唱へた事情を知つてゐるものは...
薄田泣菫 「茶話」
...凝塵落葉無妻ノ院...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...主人はまだ無妻であった――のために月々仕払う生活費は一万円であったということである...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...故にこの石を使う者は孤寒素貧かつ無妻という(一九一四年版チャプリカの『西伯利原住人(アボリジナル・サイベリア)』二〇〇頁)...
南方熊楠 「十二支考」
...無妻で通した聖人も人間並みに暮した靴屋も功徳に異(かわ)りがないと知って...
南方熊楠 「十二支考」
...無妻で留守居を勤めることは出来ぬと説くものが多いので...
森鴎外 「渋江抽斎」
...優は無妻になっているので...
森鴎外 「渋江抽斎」
...五郎作は無妻であつたと見える...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...此人は無妻無子の壮士風の老人にて...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...有妻無妻という議論が燃え上がった...
森鴎外 「独身」
...生涯無妻で暮した人である...
森鴎外 「百物語」
...――――――――――――私は無妻で小倉へ往って...
森鴎外 「二人の友」
...やはりわたしと同じように無妻で暮しています...
ハンス・ランド Hans Land 森鴎外訳 「冬の王」
...金鎖を下げた乞食……三年も湯に入らぬ富豪……家の無い自動車持ち……妾の四五人も居る無妻主義者……愛国的の名目を持つ亡国運動者……社会主義的団体名を振りまわす成り金崇拝者なぞ...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...しかも清十郎様はまだ無妻だし...
吉川英治 「宮本武蔵」
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