...わしは全く純真無垢な生活をつゞけて来た...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...彼の節くれ立った外皮からは、無垢な、うるわしい新芽が、最も若い植物のようにやわらかく新鮮に萠えだして新たな一年の生活をこころみようと準備しているのが見られる...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...未だに自分たちを信頼してくれる同胞の女子供の無垢な笑顔をみるがいい...
田中英光 「さようなら」
...かつてルーシィ・フェリアの無垢な魂を宿していた骸(むくろ)だ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...私は彼の詩の純粋無垢な情緒に心を抉られた...
豊島与志雄 「山上湖」
...彼の純粋無垢な詩情は...
豊島与志雄 「山上湖」
...最も純粋無垢な客観的表現は...
豊島与志雄 「表現論随筆」
...とはいへ彼らの老獪な詭弁も到底単純無垢な子供の慈悲心をくらますことができないのをみ...
中勘助 「銀の匙」
...又筋のよくねえのを拵(こさ)えたのか」「飛んでもない――あの清浄無垢な娘ですよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...無垢な感動をもって思いかえしています...
久生十蘭 「キャラコさん」
...……稗(ひえ)か麦の貧(まず)しい握飯(むすび)を、尊い玉ででもあるかのように両手で捧げ持っている敬虔なようすも、見るたびに、無垢な感動を、キャラコさんのこころのなかにひきおこす...
久生十蘭 「キャラコさん」
...純真無垢な海緑色(ヴェル・マレ)の瞳でやさしくあたしを見つめている...
久生十蘭 「だいこん」
...お前は清浄無垢なものぢやから...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...すべては純粋で無垢な花のせいだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...善良で無垢な女性がこんな風に苦しめられなければならないなんて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...よしんば親は泥棒にしても子供同士は清浄無垢なものなんだ...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...生れて初めて清浄無垢な気持ちになったと思ったが...
横光利一 「旅愁」
...わたしの無垢な日送りにさびしい友であつた花...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
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