...今まで金無垢なるが故に...
芥川龍之介 「煙管」
...純一無垢な自然の欲望の止みがたさを如実に歌つてゐるものは...
薄田泣菫 「独楽園」
...此の夫人の三十有餘年に亙る純潔無垢な生涯に唯一の汚点を残すもので...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...ふと両親の家に暮らしていた清浄無垢な昔の時代を思い出したら...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...恋人は神聖無垢なものでなければなりません...
豊島与志雄 「化生のもの」
...私の胸の奥に神聖無垢なあなたが永久に留ることを...
豊島与志雄 「化生のもの」
...もう無垢な少年ではなかったのです...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...無垢な少女は無意識的に知っているのです――ちょうど動物がそれを知っているのと同じように...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...純良無垢な山吹色で...
野村胡堂 「黄金を浴びる女」
...無垢な女を汚したのは誰ですか...
浜尾四郎 「死者の権利」
...無垢な感動をもって思いかえしています...
久生十蘭 「キャラコさん」
...自然に現れる無垢な得心を...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...お前は清浄無垢なものぢやから...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...清淨無垢なものとして崇拜したのは...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...処女のように純潔無垢な将軍の空想を刺戟(しげき)して...
森鴎外 「余興」
...偽りのない純粋無垢な愛情です...
横光利一 「旅愁」
...おめえだってもう清浄無垢な生(き)娘じゃなかったはずだぜ」少し脅しの風向きが変って来ました...
吉川英治 「江戸三国志」
...その白羽の矢の立った娘を芝居のはねた後で「聖ツェツィリヤのごとき無垢な容子(ようす)に」仕立てよという命令が...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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