...自分の妻がまだ無垢なお政さんのやうな娘もゐる前でそんな...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...初歳の牝牛十二頭無垢なるものを捧げんと...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...ザフレービニン家の御令孃(マドムアゼル)の無垢な心にすがって...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...恋人は神聖無垢なものでなければなりません...
豊島与志雄 「化生のもの」
...無垢な少女は無意識的に知っているのです――ちょうど動物がそれを知っているのと同じように...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...兵馬は自分が潔白無垢な身上だとは信じていない...
中里介山 「大菩薩峠」
...全体が無垢な氷になったので...
中谷宇吉郎 「雪の化石2」
...眠る間に働く人生もまた無垢なるものとなる...
新渡戸稲造 「自警録」
...極めて稀にみる子供らしい純一無垢な性情と...
萩原朔太郎 「愛の詩集」
...無垢な女を汚したのは誰ですか...
浜尾四郎 「死者の権利」
...少女の誠実と無垢な愛が...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...自然に現れる無垢な得心を...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...清淨無垢な女に對して...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...「だけどあなたは無垢な生き生きした坊ちゃんでした...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...不良性と震災後の推移清浄無垢な少年少女の空前の不浄化は...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...偽りのない純粋無垢な愛情です...
横光利一 「旅愁」
...おめえだってもう清浄無垢な生(き)娘じゃなかったはずだぜ」少し脅しの風向きが変って来ました...
吉川英治 「江戸三国志」
...その白羽の矢の立った娘を芝居のはねた後で「聖ツェツィリヤのごとき無垢な容子(ようす)に」仕立てよという命令が...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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