...その一例に府下駒込の無名氏より...
井上円了 「おばけの正体」
...沢柳政太郎(さわやなぎまさたろう)博士によって紹介されたるある無名氏の著「次の世界戦」がそれである...
大隈重信 「列強環視の中心に在る日本」
...」私は申込書を手にとって、『無名氏、五〇〇〇』と書きこんだ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...この『無名氏』というのには...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...本日某無名氏よりシャックルトン氏の探険費として何万マルクとかの寄附があったと吹聴した...
寺田寅彦 「ベルリン大学(1909-1910)」
...その無名氏なるものがカイザー・ウィルヘルム二世であることが誰にも想像されるようにペンク一流の婉曲(えんきょく)なる修辞法を用いて一座の興味を煽(あお)り立てた...
寺田寅彦 「ベルリン大学(1909-1910)」
...十二好奇心に駆(か)られた敬太郎(けいたろう)は破るようにこの無名氏の書信を披(ひら)いて見た...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...無名氏の作にも随分善いのがあるからなかなか馬鹿に出来ない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...しかも無名氏って言うんですからね...
平林初之輔 「華やかな罪過」
...其中歳晩に無名氏の詩を読んで作つたと云ふ七絶がある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...無名氏の詩に曰く...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...次に逍遙子は千八百八十四年に無名氏が作りしシエクスピイヤ論に見えたるプラトオが理想を擧げて...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...次に逍遙子はシエクスピイヤを論ぜし無名氏の語にて圓滿なる意味にての模倣といへるを紹介せり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...かのシエクスピイヤを評せし無名氏の實とはしがたし...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...しばらくは無名氏という投稿で...
柳田国男 「故郷七十年」
...無名氏なるために直接に感謝の意を表し得なかったが...
柳田國男 「地名の研究」
...同時に無名氏の論策や研究によって世に認められようという機会は遮断せられた...
柳田国男 「予が出版事業」
...実氏の芸風と奏風氏の筆致をテニスに寄せて皮肉った無名氏の漫画……それから引き続いて新春号に奏風氏が書いた...
夢野久作 「「生活」+「戦争」+「競技」÷0=能」
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