...ずるずるべったりに無反省に借りばかり作っているのは考えてみると不安じゃないでしょうか...
有島武郎 「或る女」
...あの無反省な傍若無人な態度は氏自身を辱めるものであると云ふことにすらお気がつかないのかと思ふと「氏の為めに悲しまざるを得ない」と云ふやうなことも云つて見たくなる...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一四年一月号)」
...殊に彼らの無反省な本能主義は...
海野十三 「予報省告示」
...無反省...
太宰治 「女生徒」
...賀正(がせい)を口ずから述べなかったかの源因については全く無反省であった...
夏目漱石 「道草」
...男から男へと無反省に流轉して行くのはなんでもありますまいから...
南部修太郎 「S中尉の話」
...意久地もなく無反省に...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...猶(なほ)その愚(おろ)かな母(はゝ)に對(たい)してそゝぎ得(う)るだらうか? あゝ若(も)しもさうだとしたならば――?彼女(かのぢよ)はたゞ子供(こども)のために無慾(むよく)無反省(むはんせい)な愛情(あいじやう)のために...
水野仙子 「悔」
...無反省におもひあがつて居る女を...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...一切のものに對して無責任無反省に目をつぶつて愛を感じなければならないのだと...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...餘りに無反省なその心事を不愉快に思つたのである...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...實に此の無反省の強味は...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...私は、今日女性の心の中には、新たに目覚めた人としての燃えるような意図と共に、過去数百年の長い長い間、総ての生活を受動的、隷属的に営んで、人及び自分の運命に対しては、何等能動的な権威を持ち得なかった時代の無智、無反省、無責任の遺物が潜んでいると思うのである...
宮本百合子 「概念と心其もの」
...全く無反省な敵本主義的な冷酷さが...
三好十郎 「恐怖の季節」
...この伸子やこの作者が無反省であるなどと言えば...
三好十郎 「恐怖の季節」
...なんというあさはかな無反省なことだったろう...
山本周五郎 「日本婦道記」
...無反省であったのとちがって...
吉川英治 「私本太平記」
...「驚き忘れた一門」の無反省が反映して...
吉川英治 「源頼朝」
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