...本当にまだ無力な幼稚な自分の名があまりに世間的に知られる事が恐いのと同時に...
伊藤野枝 「成長が生んだ私の恋愛破綻」
...人間は全然無力なものであろうか...
大隈重信 「文明史の教訓」
...無力なる国民学校教師よ...
太宰治 「春の枯葉」
...政治的には無力な被治者であるということが...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...即ち、悲痛な恋愛とロマンチックな頽廃と、無力な反抗とだ...
豊島与志雄 「オランウータン」
...自ら省みて無力な人間が苦しみ悩み...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...三十幾人の無力な護衛たちは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...結局はやはり無力な...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...懐疑論を無視する者たち曰く、もし懐疑的な推論が有力ならば、理性に力と権威がありえることの証明であるし、もし無力ならば、知性の全推論を無効にすることは決してできない、と...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...そして私の苦しみの無力な證據たる數滴の涙を急(いそ)いで拭きとつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...稍ともすれば気絶するばかりの極めて無力な屋根裏の文士として命を保ちつゝある身の上であつた...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...さながら小説家というものの本質は無力なるもので「どんな場合にでも呑気でいかん」ものなのだが...
宮本百合子 「一連の非プロレタリア的作品」
...「おまえは姉さんに無力なんだね...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...同時に無力なロマンチケルに對して...
森田草平 「「青白き夢」序」
...今日のような無力な時代には...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...無力なる彼等を庇護する自然の意志には異常な力があるのです...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...もっとも貧しい無力な人間です...
山本周五郎 「雪の上の霜」
...不遇無力な自分を...
吉川英治 「新書太閤記」
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