...支那の改造に無力なるは...
芥川龍之介 「上海游記」
...しかし無力なモルトケが...
石原莞爾 「戦争史大観」
...自重してこんなばかな真似はなさらぬようにという極めて消極的な無力な忠告くらいは...
太宰治 「困惑の弁」
...何らの制裁権をも持たぬいかに無力な存在であるかということを...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...そういうものは鑑賞ではなくして単に完全に無力な場合の制作を意味するに過ぎないだろう...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...自ら省みて無力な人間が苦しみ悩み...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...無力な文人よ! 私は心を抑え...
中島敦 「光と風と夢」
...三十幾人の無力な護衞達は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...かく婦女の無気無力なるも...
福田英子 「妾の半生涯」
...いかに無力なものであるかに...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...同時にあの無力な...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...無力なる彼等を庇護する自然の意志には異常な力があるのです...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...意力によって計画された「完全な犯罪」の機構(しかけ)の中からフラフラと洩れ出した無力な人形ではなかったろうか……何時...
夢野久作 「殺人迷路」
...支那の警察が外人の保護に無力な事...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...――ただ無力なにぶい瞳のうちに哭(な)いて...
吉川英治 「三国志」
...無力なものの愚痴と自嘲して...
吉川英治 「親鸞」
...無力な常磐母子(おやこ)が...
吉川英治 「源頼朝」
...それなのにあなた様の土地は無力な妾がつねから欲しいと思った土地なんでございます...
吉行エイスケ 「女百貨店」
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