...無力なる国民学校教師よ...
太宰治 「春の枯葉」
...現行の法律が手も足も出ないほどの無力なる存在であったかどうか...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...かの無力な理論をしてその虚偽を暴露せしめ得るような論理的真理を有つ...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...なぜなら単なる観念としての観念は存在に対して殆んど全く無力な筈だからである...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...そしてお説教はいつも実際上の必要の前には殆んど全く無力なのだから...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...比較的無力な資本家を倒して比較的有力な資本家を利せねばならぬ...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...余りにも無力な貧しいものにした...
豊島与志雄 「新たな世界主義」
...深く己の無力なるを知り...
西田幾多郎 「我が子の死」
...あわれな無力な人間が勝手の行動を取るという事はおそろしいことですよ...
浜尾四郎 「正義」
...案外無力なものだと云ふ事が判り...
林芙美子 「あひびき」
...人生の快楽の絶頂にある者の生命を同数の無力な幼児と交換する何らの政治的な権利も道徳的な権利も...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...同時にあの無力な...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...なんと文化そのものを美しさにおいて無力な...
宮本百合子 「明日の知性」
...非常に無力な異様な感じでした...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...同時に無力なロマンチケルに對して...
森田草平 「「青白き夢」序」
...もっとも貧しい無力な人間です...
山本周五郎 「雪の上の霜」
...意力によって計画された「完全な犯罪」の機構(しかけ)の中からフラフラと洩れ出した無力な人形ではなかったろうか……何時...
夢野久作 「殺人迷路」
...いくら過激派でも、あの何も知らない、無力な、温順なツアールとその家族に対して、そんな非常識な事を仕掛ける筈はあり得ない……と心の中(うち)で冷笑していたのです...
夢野久作 「死後の恋」
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