...無力なる事に於て...
大隈重信 「勢力の中心を議会に移すべし」
...不運なのだという無力な...
太宰治 「善蔵を思う」
...現行の法律が手も足も出ないほどの無力なる存在であったかどうか...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...いつしよに伸べてゐた手をふと見て、自分の手が恥づかしかつた、何と無力な、やはらかな、あはれな手だらう...
種田山頭火 「行乞記」
...そういうものは鑑賞ではなくして単に完全に無力な場合の制作を意味するに過ぎないだろう...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...従って又この点で殆んど全く無力なものなのだ...
戸坂潤 「思想動員論」
...政治的には無力な被治者であるということが...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...それはあらゆる創造者にたいして無力な者どもが順々に使用していったもので...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...自ら省みて無力な人間が苦しみ悩み...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...無力な灰色のインテリとしての...
服部之総 「福沢諭吉」
...なんと文化そのものを美しさにおいて無力な...
宮本百合子 「明日の知性」
...意力によって計画された「完全な犯罪」の機構(しかけ)の中からフラフラと洩れ出した無力な人形ではなかったろうか……何時...
夢野久作 「殺人迷路」
...最近の日本の無力な宗教家...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...無力なものであろう……というのが今日までの科学者の頭の大部分を支配して来た考えであった...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...無力な渦と渦を描いて見せるだけだったであろう...
吉川英治 「私本太平記」
...どうして、この無力な、そして自分たちを、かくまで信じきっている女性(にょしょう)を、このまま振り捨てられよう...
吉川英治 「親鸞」
...無力な下層の方にあるというは...
吉川英治 「べんがら炬燵」
...それなのにあなた様の土地は無力な妾がつねから欲しいと思った土地なんでございます...
吉行エイスケ 「女百貨店」
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