...殿樣の心持も判らぬ此際無分別な事をやつては...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...無分別な事をやつては殿樣に迷惑を掛けるなどと...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...千手丸のような無分別な行動を取ろうとはしなかった...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...自分の無分別な行為も償うことができるではありませんか」「どうしてそれが罪にならないのか? ばかなことを言え...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...無分別な学生のとりとめもない劇詩にすぎないんだよ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...血気にはやった無分別な事柄を聞かされると...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...無分別な父へつきました不孝者――」「いいや...
直木三十五 「南国太平記」
...そんな無分別な考えを起すんだろう...
中里介山 「大菩薩峠」
...随分無分別な飯の食い方である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...この少年時代の無分別な視力の濫費(らんぴ)に原因するとさえ言われている...
野村胡堂 「楽聖物語」
...それはもう少し考えてからの事だ――無分別なことをするな」「お前さん...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それも殺してしまつた」「無分別なことですね」「女から女へ渡り歩く男や...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...けれど、彼女は全然私の世話に委ねられてゐたし、またどの方面からも、無分別な干渉で、彼女を矯正しようとする私の計畫を妨げなかつたので、すぐ彼女は、氣紛(きまぐ)れな我儘を忘れて從順になり、教へ易くなつて來た...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...私がそこですぐさま向う見ずに跳びこんでいった無分別な愚行の渦(うず)は...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...無分別な者もいます...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...たまたま葉茶壺やありとも知らで行く嵐 宗因天も酔りげにや伊丹(いたみ)の大灯籠 同白露や無分別なる置き処 同蛇柳や心のみだれ飛鳥(あすか)風 露草の如きありといへども...
正岡子規 「古池の句の弁」
...「人間の知識はただ不合理な・無分別な・狂った・理性によって支持されるにすぎないが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...敢(あ)えなく死なさせるような無分別なお人とも思われない)と...
吉川英治 「新書太閤記」
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