...しかしそこも一町とは無事に歩くことは出来なかった...
芥川竜之介 「歯車」
...今までのところはまあ無事にいきましたが...
海野十三 「怪塔王」
...余無事に旭川に戻りて...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...「けれども無事に出られるのを何よりの仕合せと思はねばならん...
高濱虚子 「續俳諧師」
...「この旅行が、無事にすむと、」私は、Kとならんで、山の見える窓際の椅子に腰をおろした...
太宰治 「秋風記」
...無事にこの西班牙(スペイン)国マドリッド市まで来たとき...
谷譲次 「踊る地平線」
...無事に二ヶ月の苦しい見習いの時代は終りましたから...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...よろしい」竜騰虎闘(りゅうとうことう)の壮観があるだろうと予期した交渉はかくのごとく散文的なる談判をもって無事に迅速に結了した...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...無事に朝食(あさめし)を済ましたる主人は...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...無事に貪婪(どんらん)な関所を通って田沼主殿頭の目に留まりました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...無事には通れまい――と言った蜚語(ひご)流説が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...口書きも無事に済んで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...無事に通れさうもないことは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今晩無事に戻つたといふ事にして下さい...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...無事に市中を通り抜けて...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トビアス・ミンデルニッケル」
...あの祝言は無事に済みましたか」「ええ済みましたわ...
山本周五郎 「思い違い物語」
...「せっかく無事におさまるところを...
山本周五郎 「さぶ」
...民部が本心だとすれば無事には済まないことになるぞ」「おそらく...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
便利!手書き漢字入力検索