...仕事が済んだら検(しら)べて見て大抵なら無事に帰してやれ...
泉鏡花 「活人形」
...ただの一機でも無事に地球外にのがれてくれるかと...
海野十三 「火星兵団」
...正吉少年を冷凍球(れいとうきゅう)から無事にこの世へ出してくれた恩人の一人で...
海野十三 「三十年後の世界」
...そこへ入った者は無事に里へもどれないそうだ...
海野十三 「雪魔」
...こうしてお銀様は無事に屋敷を脱け出し...
中里介山 「大菩薩峠」
...米友が無事に――あんまり無事でもなかったけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...その夜は無事に閨(ねや)に入りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...移って二カ月ほどしてから私は無事に大学を卒業しました...
夏目漱石 「こころ」
...無事に苦しんで義太夫の稽古(けいこ)をするという浜の二人をさらにその傍(かたわら)に並べて見た...
夏目漱石 「明暗」
...その三日を無事に暮せるかどうか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...引渡しが無事に終って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――手前は地震が何のことなく無事に終るということが...
葉山嘉樹 「牢獄の半日」
...どうにか無事におさまろうというもの...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...無事に市中を通り抜けて...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トビアス・ミンデルニッケル」
...それも無事に過ぎた...
森鴎外 「雁」
...せめて妻子だけは無事に生き残らせて...
夢野久作 「暗黒公使」
...無事にもちつづけた...
吉川英治 「新書太閤記」
...無事に納まろうとは思えない...
蘭郁二郎 「鉄路」
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