...野分(のわけ)は無事に吹去りぬ...
泉鏡花 「海城発電」
...そして結局は無事にどこかへ...
伊藤野枝 「転機」
...隆夫が損傷(そんしょう)なく無事に元の肉体をとり戻すためには...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...無事に飼はれてゐることが分りさへしたら...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...そこまでは無事に行けたが...
豊島与志雄 「憑きもの」
...暗い海を行く船が灯台の明かりに照らされて無事に目的の港へ進むように...
永井隆 「この子を残して」
...二人を無事にここまで落ち延びさせることを得せしめた黒川屋のおかみさんの働きは...
中里介山 「大菩薩峠」
...病気ということで公儀の取りつくろいも一切御無事に済みました...
中里介山 「大菩薩峠」
...双方が素手(すで)で無事に入り交って...
中里介山 「大菩薩峠」
...その夜は無事に閨(ねや)に入りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...北極に殘ったパパーニンの一行は、無事に冬を越し、その間毎日觀測結果をモスコーへ打電し續けた...
中谷宇吉郎 「冬ごもり」
...無事に救ひ出して下さい」一生懸命に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...口書きも無事に濟んで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...小兒生れて後は無事に成人せん事を願ふ...
福澤諭吉 「養生の心得」
...かくてこの事件も無事に治ったが...
穂積陳重 「法窓夜話」
...メグは無事に階段をおり...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...そのせいであったかすべてが無事に済んだので...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...おめおめと無事に...
吉川英治 「三国志」
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