...無上に單一なる「彼」を...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...而して無上に腹が立つた...
有島武郎 「骨」
...がこれらの連中は坊主の説教を無上に有難がる方の連中で...
大隈重信 「福沢先生の処世主義と我輩の処世主義」
...それがまた男にとつては無上に嬉しかつた...
薄田泣菫 「茶話」
...無上に思われて来た時であったから...
鷹野つぎ 「窓」
...雑草灌木の矢鱈無上に繁茂した湿っぽい地面につゝまれて...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...『畜生(ちきしやう)!』とお大は無上に胸が焦燥(いら/\)して...
徳田秋聲 「絶望」
...彼は無上に面白がっていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それは崇高というよりもむしろ無上に美しいものであった...
中谷宇吉郎 「壁画摸写」
...無上に樂しい甘美な追懷であるだらうが...
萩原朔太郎 「非論理的性格の悲哀」
...桜花をのみ無上にありがたがりて...
正岡子規 「人々に答ふ」
...それでもなほたつた一人の無聊(ぶれう)さに――ある時はそれが無上にやすらかで嬉しかつたけれど――歩きなれた廊下をぶらりぶらりとあてもなく私は病室を出かけて行く...
水野仙子 「嘘をつく日」
...私はまた無上に済まなくなつて...
水野仙子 「脱殼」
...琴を学んで無上に上達し諸村を徘徊して乞食す...
南方熊楠 「十二支考」
...泊つてくださいといふと無上によろこんだ...
室生犀星 「故郷を辞す」
...無上に有難がっているが...
柳宗悦 「民藝四十年」
...おゆうは無上に欣(うれ)しかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...やはり寝ることが無上に楽しかった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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