...無上に單一なる「彼」を...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...それがまた男にとつては無上に嬉しかつた...
薄田泣菫 「茶話」
...友の厚意の珍味の殘りまでが無上に人を喜ばせた事を嬉しく思ふ...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...『畜生(ちきしやう)!』とお大は無上に胸が焦燥(いら/\)して...
徳田秋聲 「絶望」
...無上に力強い喜悦...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼は無上に面白がっていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...仏様のお蔭で先の子が生れかへつてきたと思ひこんで無上に私を大事にしたのださうである...
中勘助 「銀の匙」
...私はまた無上に済まなくなつて...
水野仙子 「脱殼」
...これらは無上に高値な糞であろう...
南方熊楠 「十二支考」
...琴を学んで無上に上達し諸村を徘徊して乞食す...
南方熊楠 「十二支考」
...泊つてくださいといふと無上によろこんだ...
室生犀星 「故郷を辞す」
...無上に美しいものは...
柳宗悦 「民藝四十年」
...無上に有難がっているが...
柳宗悦 「民藝四十年」
...みなさんの責任は無上に重くはなるが...
柳田国男 「海上の道」
...無上に自分も他愛なくよろこぶ性質は――どうして悪人といえよう...
吉川英治 「大岡越前」
...おゆうは無上に欣(うれ)しかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...やはり寝ることが無上に楽しかった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...まことに驚くべきその対照は彼の感覚を無上に楽しませた...
渡辺温 「絵姿」
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