...無上に單一なる「彼」を...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...而して無上に腹が立つた...
有島武郎 「骨」
...然れども未来永劫を透視する全能者の言辞として無上に貴くある...
内村鑑三 「聖書の読方」
...がこれらの連中は坊主の説教を無上に有難がる方の連中で...
大隈重信 「福沢先生の処世主義と我輩の処世主義」
...無上に待ち遠になりました...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...私は無上に口惜(くや)しくてなりませんでした...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...國民の義務は祖國の萬事を絶對無上に讃美する事ばかりならば...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...朧ろな新月と星とが無上にありがたい...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...それは崇高というよりもむしろ無上に美しいものであった...
中谷宇吉郎 「壁画摸写」
...絶対的に無上に崇拝して...
蜷川新 「天皇」
...それでもなほたつた一人の無聊(ぶれう)さに――ある時はそれが無上にやすらかで嬉しかつたけれど――歩きなれた廊下をぶらりぶらりとあてもなく私は病室を出かけて行く...
水野仙子 「嘘をつく日」
...私はまた無上に済まなくなつて...
水野仙子 「脱殼」
...無上に美しいものは...
柳宗悦 「民藝四十年」
...無上に有難がっているが...
柳宗悦 「民藝四十年」
...みなさんの責任は無上に重くはなるが...
柳田国男 「海上の道」
...無上に自分も他愛なくよろこぶ性質は――どうして悪人といえよう...
吉川英治 「大岡越前」
...おゆうは無上に欣(うれ)しかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...やはり寝ることが無上に楽しかった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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