...がこれらの連中は坊主の説教を無上に有難がる方の連中で...
大隈重信 「福沢先生の処世主義と我輩の処世主義」
...それがまた男にとつては無上に嬉しかつた...
薄田泣菫 「茶話」
...雑草灌木の矢鱈無上に繁茂した湿っぽい地面につゝまれて...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...友の厚意の珍味の殘りまでが無上に人を喜ばせた事を嬉しく思ふ...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...私を無上に喜ばせる...
外村繁 「澪標」
...仏様のお蔭で先の子が生れかへつてきたと思ひこんで無上に私を大事にしたのださうである...
中勘助 「銀の匙」
...それは崇高というよりもむしろ無上に美しいものであった...
中谷宇吉郎 「壁画摸写」
...絶対的に無上に崇拝して...
蜷川新 「天皇」
...無上に樂しい甘美な追懷であるだらうが...
萩原朔太郎 「非論理的性格の悲哀」
...無上に情けなくなつて...
牧野信一 「疳の虫」
...私の心は無上に快適で...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...桜花をのみ無上にありがたがりて...
正岡子規 「人々に答ふ」
...無上に気に入らなくなつて...
水野仙子 「脱殼」
...芍薬光りなきを愧づと無上にほめたてた...
南方熊楠 「きのふけふの草花」
...これらは無上に高値な糞であろう...
南方熊楠 「十二支考」
...琴を学んで無上に上達し諸村を徘徊して乞食す...
南方熊楠 「十二支考」
...泊つてくださいといふと無上によろこんだ...
室生犀星 「故郷を辞す」
...やはり寝ることが無上に楽しかった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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