...却つて恋ひしさを焚き付けられるやうなもので...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...竈の下を焚き付けてゐます...
中原中也 「家族」
...午前四時半に起きて火を焚き付ける...
沼井鐵太郎 「黒岩山を探る」
...何千兩といふ金に引かれて飛出しもならずに居たお茂與(もよ)だ」「――」「お茂與の辯説(べんぜつ)に焚き付けられて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何千両という金に引かれて飛出しもならずにいたお茂与だ」「…………」「お茂与の弁舌に焚き付けられて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...焚き付けにしても構わない」「アレお兄様」「信ちゃんは黙ってるがいい...
野村胡堂 「天才兄妹」
...十重に二十重に引ツ絡んで喧嘩の火の手を焚き付け樣と云ふ...
萩原朔太郎 「二十三夜」
...蔭にまわつて彼奴を焚き付けたのとは違ふかね?轟 何を! 俺が...
三好十郎 「地熱」
...間もなく焚き付けた薪(たきゞ)が煖炉の中で燃え始めた...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...起きて蒲団をまくって新たに焚き付けるか...
柳田国男 「雪国の春」
...そのうちに御飯の火を焚き付ける段になると...
無署名(夢野久作) 「三つの眼鏡」
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