...『私は道徳的不具者』のやうに烙印を押された不運な子供達の中で仕事をする事を提議した...
エマ・ゴオルドマン 伊藤野枝訳 「死んだ魂」
...まざまざと母の烙印を見たように思ったのだ...
犬田卯 「米」
...藤野先生を初めとしてまた明治維新当時の人々の真面目さが烙きつけられておったことにもよると思うのですが……...
内山完造 「魯迅さん」
...不適の烙印(らくいん)を押しつけとるのです...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「赤毛連盟」
...私には泥棒の烙印が押されてるんです...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「蒼炎石」
...今でもそのまま魂のどこかに烙(や)きついていた...
徳田秋声 「仮装人物」
...まわりをうろついて肩の烙印(らくいん)を見ようとする無関係な人々の好奇な目つきに身をさらしたとき...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...それだけにしてほしい――あるいは二十年――あるいは鉄の烙印(らくいん)の終身でも...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...アブラハムが火烙(ひあぶり)台を立てた山のように思われた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...押しつけられた焼鏝(やきごて)の烙印のようなものであるといっているあたり...
中井正一 「美学入門」
...夫(そ)れを炮烙(ほうろく)で煎(いっ)て如何(どう)云う風(ふう)にすれば出来ると云うので...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...それは生涯消えることのない烙印であつた...
北條民雄 「青い焔」
...これは心の上にじゆッと焼きつけられた烙印のやうなものだ...
北條民雄 「重病室日誌」
...その最初の印象は烙印のやうに黒ずんだ焼痕を残してゐる...
北條民雄 「外に出た友」
...すなわちキチガイの烙印(やきいん)を押し付けて差別待遇を与える事にきめているようである...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...烙傷(らくしょう)...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...初めて仰ぐ不識庵(ふしきあん)謙信なる人の人がらをその眼の点に烙(や)きこんだ...
吉川英治 「上杉謙信」
...ぼくの眸をつよく烙(や)いたとみえ...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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