...恰も熱鉄に烙(やか)れたやうに...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...何物をか頭のなかに烙(や)き付けようとでもするように...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...ようやく犯罪の烙印が消えた...
魯迅 井上紅梅訳 「頭髪の故事」
...前垂れのはしで胡麻を煎(い)つた炮烙(ほうろく)を取り下して...
鈴木三重吉 「桑の実」
...蓋には「B.」という頭字(かしらじ)が烙鉄(やきがね)で烙印してあった...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...烙鉄で烙印を押してあるのを...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...思想落後と言われることは反革命の烙印(らくいん)をおされることにもなる...
高見順 「いやな感じ」
...うちでは除虫菊を炮烙(ほうろく)へ入れてくすべることにしているんでね」要が予想していた通り老人はこのあいだの手紙のようでもなく...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...昨夜慌(あわ)てて炮烙(ほうらく)を買いに行ったのはいいが...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...その人には神の烙印(らくいん)と見えたのであろうか...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...それだけにしてほしい――あるいは二十年――あるいは鉄の烙印(らくいん)の終身でも...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...草鞋(わらじ)と炮烙(ほうろく)が沢山奉納してある小さなお宮がある...
永井荷風 「日和下駄」
...代助の方は金(きん)の吸口(すひくち)を四五本手烙(てあぶり)の中(なか)へ並(なら)べた...
夏目漱石 「それから」
...一度烙印を捺された三十郎の記憶は...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...その印象の烙(や)きつけられた姿は...
萩原朔太郎 「ウォーソン夫人の黒猫」
...火刑よりも苦しい炮烙(ほうらく)の刑にいる...
長谷川時雨 「柳原※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子(白蓮)」
...(――あわれな人々)として烙(や)きついていたにちがいない...
吉川英治 「三国志」
...実生活のあるきわどい瞬間に画家の眼に烙きついた印象を生かすほかはないのである...
和辻哲郎 「院展遠望」
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