...どうも為様(しよう)はないじゃありませんか...
レオニイド・アンドレイエフ Leonid Andrejew 森鴎外訳 「犬」
...新時代の青年が那(あんな)古いものを崇拝してちや為様(しやう)が無いね...
石川啄木 「鳥影」
...それより俺は頭が痛くて為様(しやう)がないから...
石川啄木 「鳥影」
...暫(しば)しその為様(せんやう)を見て居た...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...為様のない化物だ」小野田はそう言って笑っていた...
徳田秋声 「あらくれ」
...為様がないじゃないの」お島は跳(はね)あがるような声を出した...
徳田秋声 「あらくれ」
...「私も小説が書きたくて為様(しよう)がなかったんですけどもね...
徳田秋声 「仮装人物」
...女はそういうどうにも為様のないような詮(あき)らめに落ち着こうとしている自分が...
堀辰雄 「姨捨」
...私はもう為様(しよう)がないといった風に再び目を閉じたまま...
堀辰雄 「楡の家」
...いまさら何と言ったって――」「何と言ったって為様がない...
室生犀星 「童子」
...実は僕は寂しくって為様がないのです...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...どうにも為様(しよう)がなくなってしまう...
森鴎外 「雁」
...君も己もヱネチアの子だから為様(しやう)が無い...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...為様(しやう)がありませんよ...
森鴎外 「魔睡」
...何とかして御礼を為様(しよう)としましたが...
夢野久作 「白髪小僧」
...為様(しよう)がないじゃないか...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...いかんとも為様(しよう)がないので...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
...辛らくて為様がないという風の事をまだ抜け切らぬ上州弁で話して...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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