...為様(しやう)のない横着(わうぢやく)な児で...
石川啄木 「足跡」
...『読まなくちや為様が無い!』と嘲る様に対手の顔を見て...
石川啄木 「鳥影」
...先刻(さつき)から眠くなつて/\為様(しやう)のないところだつたの...
石川啄木 「鳥影」
...それより俺は頭が痛くて為様(しやう)がないから...
石川啄木 「鳥影」
...あれが何うも時々針が止つて為様(しやう)がないのですが...
石川啄木 「道」
...暫(しば)しその為様(せんやう)を見て居た...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...どうも外に為様(しよう)はないじゃありませんか...
オシップ・ディモフ Ossip Dymoff 森鴎外訳 「襟」
...「為様がないね、私がなまけると直ぐこれだもの」お島は出てゆく時も、これと云う目星しい仕事もない工場の様子を見ながら言っていたが、出れば必ず何かしら註文を受けて来るのであった...
徳田秋声 「あらくれ」
...気になつて為様がない...
徳田秋聲 「歯痛」
...為様(しやう)のない野郎だと舌打しながら...
樋口一葉 「たけくらべ」
...それでも外に為様(しよう)がないように人々の云うとおりになっていた...
堀辰雄 「姨捨」
...私はもう為様(しよう)がないといった風に再び目を閉じたまま...
堀辰雄 「菜穂子」
...どうにも為様(しよう)がないので...
堀辰雄 「ほととぎす」
...言訳するにも為様(しやう)の無い馬鹿々々しい問題だから...
眞山青果 「茗荷畠」
...「気になって気になって為様(しよう)がなかったんですよ...
室生犀星 「童子」
...「できないものをどうにも為様がない...
室生犀星 「童子」
...いまさら何と言ったって――」「何と言ったって為様がない...
室生犀星 「童子」
...辛らくて為様がないという風の事をまだ抜け切らぬ上州弁で話して...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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