例文・使い方一覧でみる「為し」の意味

...学問を為し得る青年は一旦緩急ある際一般青年に比し遥かに大なる奉公の実を挙ぐるため武道教練に精進すべきは当然であり...
石原莞爾「戦争史大観」

...即ち義を見て為し得ざる卑怯者（ひけうしや）なり... 即ち義を見て為し得ざる卑怯者なりの読み方
内村鑑三「時事雑評二三」

...人力の如何（いかん）とも為し得ぬ事柄がある... 人力の如何とも為し得ぬ事柄があるの読み方
江戸川乱歩「黄金仮面」

...この男の住家をかれらの唯一の慰安所と為した... この男の住家をかれらの唯一の慰安所と為したの読み方
太宰治「花燭」

...ぎりぎりの仕事を為した... ぎりぎりの仕事を為したの読み方
太宰治「思案の敗北」

...正に非常の事を為し... 正に非常の事を為しの読み方
徳富蘇峰「吉田松陰」

...一部の華族は彼れを咎めて華族を侮辱したりと為し... 一部の華族は彼れを咎めて華族を侮辱したりと為しの読み方
鳥谷部春汀「明治人物月旦（抄）」

...未来の総理大臣と為し... 未来の総理大臣と為しの読み方
鳥谷部春汀「明治人物月旦（抄）」

...或る時或る瞬間に或る場所で人は為しただろう... 或る時或る瞬間に或る場所で人は為しただろうの読み方
豊島与志雄「都会の幽気」

...東京へ来ても文部省で教育上の調査を為し... 東京へ来ても文部省で教育上の調査を為しの読み方
内藤鳴雪「鳴雪自叙伝」

...この功業を為し遂げました上... この功業を為し遂げました上の読み方
直木三十五「南国太平記」

...固体のような作用を為し... 固体のような作用を為しの読み方
中谷宇吉郎「露伴先生と科学」

...今度の俺の聖像に於てもそれを為し得るであらう... 今度の俺の聖像に於てもそれを為し得るであらうの読み方
長與善郎「青銅の基督」

...（三月八日）雑誌『日本人』に「春」を論じて「我国は旧（も）と太陰暦を用ゐ正月を以て春の初めと為ししが」云々とあり... 雑誌『日本人』に「春」を論じて「我国は旧と太陰暦を用ゐ正月を以て春の初めと為ししが」云々とありの読み方
正岡子規「墨汁一滴」

...凡そ人間世界に為し得べき贅沢と快楽を攅（あつ）めて装飾したるこの地は到底明治時代の想像に及ぶべくもあらず... 凡そ人間世界に為し得べき贅沢と快楽を攅めて装飾したるこの地は到底明治時代の想像に及ぶべくもあらずの読み方
正岡子規「四百年後の東京」

...主体が作為して作ったものではなく... 主体が作為して作ったものではなくの読み方
三木清「哲学入門」

...人手に入れたもののみを観察して為し得べきでない... 人手に入れたもののみを観察して為し得べきでないの読み方
南方熊楠「十二支考」

...あるいはその液汁を搾りて酒と為し... あるいはその液汁を搾りて酒と為しの読み方
村井弦斎「食道楽」

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