...「点頭」は熟語ではありません...
...父親はそれを聴いて点頭(うなず)きはしたが...
田山花袋 「蒲団」
...困つちやつた――何うして好いかわかんなくなつたゞ……』『ふむ――』正木はかう点頭いて見せた...
田山録弥 「船路」
...お延は黙って点頭(うなず)くよりほかに仕方がないのである...
夏目漱石 「明暗」
...困ったことに点頭(うばず)いた材木屋は一軒もありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...」と木村は生真面目に点頭いてゐた...
牧野信一 「明るく・暗く」
...その通りに発音と身振りを摸して点頭いたのである...
牧野信一 「秋晴れの日」
...生真面目に深く点頭いて...
牧野信一 「鬼の門」
...折りに触れては互いにひそひそと耳打ちを交して点頭(うなず)いたり冷笑を浮べてどうかすると互いの肩を打つ真似をした...
牧野信一 「鬼涙村」
...仕方がなささうに点頭いた...
牧野信一 「スプリングコート」
...しかし何うでも好いさ……」と何事かひとりで点頭いてゐた...
牧野信一 「創作生活にて」
...その時だけは好い加減に点頭いてゐるが...
牧野信一 「塚越の話」
...もう……」と珍らしくはつきりと点頭きました...
牧野信一 「月あかり」
...努めて邪念なさ気に点頭(うなづ)いた...
牧野信一 「渚」
...その文字のやうに大きく点頭かれたまゝ...
牧野信一 「文学とは何ぞや」
...そんな代名詞だけで驚いたり点頭いたりしてゐる彼等が解らなかつた...
牧野信一 「円卓子での話」
...花は茎梢(けいしょう)に一花ないし数花点頭(てんとう)して咲き...
牧野富太郎 「植物知識」
...淋しそうな微笑を横頬に浮かめて見せながら点頭(うなず)いた...
夢野久作 「少女地獄」
...やがて仔細らしく点頭(うなず)いた...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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