...「点頭」は熟語ではありません...
...「…………」ガラッ八は黙って点頭(うなず)きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...昇は荐(しき)りに点頭(うなず)いて...
二葉亭四迷 「浮雲」
...その通りに発音と身振りを摸して点頭いたのである...
牧野信一 「秋晴れの日」
...「平気――」彼は、済して点頭いた...
牧野信一 「F村での春」
...」「……」お蝶は点頭いた...
牧野信一 「お蝶の訪れ」
...「ほんたうに――」と点頭(うなづ)いてゐた...
牧野信一 「黄昏の堤」
...一曲済むと葛西氏は拍手をおくり、深く点頭き、ねんごろに労をねぎらつて、更に所望した...
牧野信一 「断想的に」
...物々しく腕組をして何となく点頭くやうに母の視線をうけた...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...殆ど興味なさゝうに点頭いてゐた...
牧野信一 「毒気」
...わけもなく嗤ひ出しながら点頭いたりした...
牧野信一 「南風譜」
...しめたぞ……と点頭きます...
牧野信一 「フアウスト」
...先づその容貌風姿の実にもシリアスな趣きに端を発するのであらうと点頭かれた...
牧野信一 「文学とは何ぞや」
...「よしツ!」と独りで点頭いたり...
牧野信一 「文学とは何ぞや」
...それは無理もないと私は秘かに点頭いた...
牧野信一 「真夏の朝のひとゝき」
...「それは妾も考へてゐることなのよ……」と点頭いたではないか!「ぢや...
牧野信一 「まぼろし」
...読んで薄気味悪くも微笑を洩して点頭いたり...
牧野信一 「予の恋愛観」
...いつもどこからか速達便や電報で妾を呼び寄せるのでございます」ストーン氏はこの言葉を聞くとやっと仔細(わけ)が判然(わか)ったらしく点頭(うなず)いた...
夢野久作 「暗黒公使」
...濃(こい)い珈琲(カツフエ)を飲むからだと云ふ人のあるのは点頭(うなづ)き難い事である...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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