...――ここへ点出しようというのは...
泉鏡花 「薄紅梅」
...八点出されるのが例になっており...
上村松園 「冷かされた桃割娘」
...動機が合点出来ないのであった...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...問題のうちに点出した...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...花粉の黄を小さく点出した色彩は...
豊島与志雄 「梅花の気品」
...竜安石を置いたような岩が点出しているだけで...
中里介山 「大菩薩峠」
...或いは新たに点出された人間としては...
中里介山 「大菩薩峠」
...余が視界に点出(てんしゅつ)された...
夏目漱石 「草枕」
...忘れたる死を不用意の際に点出するから偉大なのである...
夏目漱石 「虞美人草」
...すると思いがけない場所の名前が突然夫人の口から点出された...
夏目漱石 「明暗」
...旅商人を点出して場合を特殊化した所にこの歌の面目は存し...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...酒癖の浪人黒川孝蔵を無礼討にするこれがプロローグのように点出されている...
正岡容 「我が圓朝研究」
...嘘いつわりではないことが御合点出来たであろうと思うが――」呉羽之介はうっとりと...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...実に合点出来ました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...」「春二月」の三字にダアトが点出せられてゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...結二句には二十九歳になつた蘭軒が自己の齢(よはひ)を点出してゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...蘭軒は元旦の詩に梅と書とを点出した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...茶山が元日の詩に年歯を点出した如くに...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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