...なかに赤く光る唐がらしが点々としていた...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...もう鬼灯(ほおづき)ほどの小ささに点々と赤く動いていました...
芥川龍之介 「開化の良人」
...――その木の間に点々と...
芥川龍之介 「俊寛」
...足跡が点々と墓の間に残っている...
井上円了 「おばけの正体」
...点々として、口の津らしいところが見えます...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...」――そうして此処にも茶褐色(ちゃかっしょく)のしみが点々と捺(お)されているのである...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...その蔭にあたる河縁(かはぶち)には急ごしらへのバラック建が点々としてゐた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...雑草の小さな花が点々と咲いていた...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...看守のガラス戸の破れめに点々と貼られて雨に朽(く)ちることさえなければ……...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...弁天島や対岸の点々とした灯が...
豊島与志雄 「反抗」
...そちこち点々と布置された――なんとなく侵しがたい気のする...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...紙には落涙のあとが点々として見えています...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...点々と上って来る...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...はじめ日本列島は小さな点々として映る...
原民喜 「壊滅の序曲」
......
波立一 「動員令」
...そして白い蕾が点々としてゐる巴旦杏の梢を眺めてゐた...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...あくまで真白のままなる空間を蝙蝠の点々としてゐることによつて...
正岡容 「旧東京と蝙蝠」
...かかる店は点々と鍾路が大平町と交る所ぐらいまで続いてゆく...
柳宗悦 「全羅紀行」
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