...点々と幾ひらもこぼれてゐる...
芥川龍之介 「好色」
...点々と桜の実をこぼした庭の砂地にも漂っている...
芥川龍之介 「十円札」
...27星ばかり点々とかがやいた空...
芥川龍之介 「誘惑」
...浮き苔(ごけ)のヤリが流れる方向もなく点々と青みが散らばってちょうどたまり水のような濁り水の上を...
伊藤左千夫 「水籠」
...点々として器械的に働いていた...
海野十三 「人造物語」
...泛ぶ空俵橋梁の陰に点々と黒く固まった人糞それらの上を雨がたたいている...
丹沢明 「千住大橋」
...街路の灯が点々と連っていた...
豊島与志雄 「反抗」
...梢から洩れ落ちてるらしい点々とした月の光が...
豊島与志雄 「道連」
...点々として燃えひろがる火でなくてはならない...
中井正一 「図書館法の成立」
...その花の点々として咲きかけたのを喜ぶのである...
永井荷風 「葛飾土産」
...点々と散在する家をつなぐ...
永井隆 「長崎の鐘」
...点々と撒きちらした...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...雪原に点々と黒く残っていた...
中谷宇吉郎 「荒野の冬」
...そこにふたたび同じ足あとが点々としているのを見つけた...
牧逸馬 「双面獣」
...白地へ鰹の血が胸から腰の辺に点々と物凄い...
山本笑月 「明治世相百話」
...胡粉(ごふん)より白いものが点々と...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...まさしく、内応のうごきは見えたが、宋江も呉用も、ここの陣中にはいず、一だん遠い彼方の小山の嶺(みね)に、紅火点々と、その在る所を見せている...
吉川英治 「新・水滸伝」
...庭には点々と血汐の痕(あと)...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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