...点々ときらめく物があつた...
芥川龍之介 「老いたる素戔嗚尊」
...飛行島の甲板上に点っている灯が点々と見えます」「そうか...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...点々として小さい斑点がついていることだ...
海野十三 「宇宙女囚第一号」
...更に外房州の海岸から外へ六七十キロの海上を点々と綴(つづ)り...
海野十三 「空襲下の日本」
...もとは白壁の校舎が点々と見えた...
中谷宇吉郎 「楡の花」
...そういう群が点々として一面にちらばっている...
中谷宇吉郎 「雪の化石2」
...土は点々として、川岸に続きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...点々と上って来る...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...薄霧の中に麓の灯が点々として見られる...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...彼処にも此処にも点々として残っている...
牧逸馬 「土から手が」
...足もとに点々と咲いた白い小さな草花を眺めながら...
三好達治 「測量船」
...朝と夕とに街道に点々と人の列が見えれば...
柳宗悦 「全羅紀行」
...川に沿うて点々と昔ながらの紙漉場(かみすきば)を見られるでしょう...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...日本海側には点々とクミと呼ぶ地名がある...
柳田国男 「故郷七十年」
...矢の刺った屍(しかばね)や牛の死骸が朝日を受けて点々として横たわっていた...
横光利一 「日輪」
...点々と、邸の中を、雪の中を、夜鴉(よがらす)のように疾駆(しっく)している黒い人影と刃影(はかげ)――一学は見た途端に総毛立った...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...その上、白い袖の端や裾(すそ)に、点々と、血汐らしいものが滲(にじ)んで見え、白木(しらき)の杖をつかんでいる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...胡粉(ごふん)を点々とおいたように白い...
吉川英治 「梅里先生行状記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??