...一見して性格の相反する二人はどういう点で意気投合したのか...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...「貴女(あなた)のやうな亜米利加生れの方には一寸合点(がてん)がつき兼ねるでせう...
薄田泣菫 「茶話」
...まだ終点まで行っていられるか...
近松秋江 「うつり香」
...夏コップに井水を盛れば器外に点滴のつくのはすなわちそれではないか」と...
寺田寅彦 「知と疑い」
...妾に商売の無いのはきまってるじゃないか」ミチは煙草に火を点(つ)け...
富田常雄 「刺青」
...臆病というよりはむしろ無鉄砲な弟でさえおそらくふるえるくらいのものなんです」「ここであなたはとうとう決定的な点まできたようですね」と...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...スタンレイ街道を小半町先へ行った地点に...
牧逸馬 「双面獣」
...そこにふたたび同じ足あとが点々としているのを見つけた...
牧逸馬 「双面獣」
...」と木村は生真面目に点頭いてゐた...
牧野信一 「明るく・暗く」
...一点一画はじつにキチンとよくできているが...
正岡容 「寄席」
...――『全人民の衣住をその収入のいずれの部分にも入れないのは多くの点において不適当と思われる...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...しかるに余り侮り過ぎて眠り過ぎた間に亀は遅いものの一心不乱に歩み走ってとうとう目的点へ着いたので兎の眼が覚(さ)めた時はすでに敗けいた...
南方熊楠 「十二支考」
...私のルーズな点と云われることについても私は弁解しようとは思いません...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...酔興な結婚をしたように世間が批評しそうな点もあるので...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「驢馬どもの方がこの点においては王よりも結構な身分である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...掘り出された地点からして彼らは間違いなく三千万年以上前のものであり...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...外面的な要点については...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
...この焦点をはずれたものを顧みない...
和辻哲郎 「院展日本画所感」
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