...北二条と大通りとの交叉点(こうさてん)にただ一本立つエルムの大樹だった...
有島武郎 「星座」
...枕辺(まくらもと)の洋燈は昨晩(よべ)の儘に点いてはゐるけれど...
石川啄木 「天鵞絨」
...当節の九星早合点...
泉鏡花 「婦系図」
...しかし、そういう点、またそのほかの点からいって、これはウォールデンと双児(ふたご)で、一層小さな方である...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...裸馬の背でたえず路の前方の或る一点を見つめ...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...* この弱点を指摘したものの内で代表的と考えられるのは...
戸坂潤 「科学方法論」
...彼女の有する卑俗な点はすべて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...甲府の地理に暗くないお銀様には直ぐに合点がいったのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...私の近所の人でございます」兵馬がこれを認めてしまっていると合点(がてん)したものですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...予行演習をひとつこの場で見せてもらえんものかなあ」「合点(がってん)でござんす――ずいぶん...
中里介山 「大菩薩峠」
......
二葉亭四迷 「浮雲」
...そしてこれらの点に関する慣習の変化が...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...さもあらば親方も遣(や)り手も商い事の方便と合点して...
南方熊楠 「十二支考」
...とにかく多く不足の点があり...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...明りが沢山点(つ)いていたり...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...なぜなら、ローマで見られる彼の像は、何れも、すべての点で、この描写にちっとも似ていないからである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...廻りすすむ自分の胸もその紅いの一点をめぐって崩れ流れていくように思われるのであった...
横光利一 「旅愁」
...そういう点から見ればこの時代は創造的な時代...
和辻哲郎 「鎖国」
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