...全軍の指揮を一任せられたフォッシュ将軍の英断と炯眼(けいがん)によって独軍攻勢の側面を衝き...
石原莞爾 「戦争史大観」
...眼の光だけは炯々(けいけい)として...
海野十三 「火薬船」
...たちまちチーア卿は先祖から継承の海賊眼(かいぞくまなこ)を炯々(らんらん)と輝かし...
海野十三 「共軛回転弾」
...見るもいまわしい土色の面に悪鬼のような炯炯(けいけい)たる眼を光らかし...
海野十三 「蠅男」
...お旦那は、出陣の武士の如く、眼光炯々、口をへの字型にぎゆつと引き結び、いかにしても今宵は、天晴れの舞ひを一さし舞ひ、その鬼どもを感服せしめ、もし萬一、感服せずば、この鐵扇にて皆殺しにしてやらう、たかが酒くらひの愚かな鬼ども、何程の事があらうや、と鬼に踊りを見せに行くのだか、鬼退治に行くのだか、何が何やら、ひどい意氣込みで鐵扇右手に、肩いからして劍山の奧深く踏み入る...
太宰治 「お伽草紙」
...炯眼(けいがん)な北原は早くも...
中里介山 「大菩薩峠」
...とてもそうした威(おど)しでは駄目だと炯眼(けいがん)な女将は見てとった...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...あなたはちょっとした炯眼(けいがん)でもって...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...さう云ふ時は翁の炯々(けい/\)たる目が大きく(みは)られて...
森鴎外 「妄想」
...太く幅広き一文字眉の下に炯々(けい/\)たる眼光を輝やかして吾を見上げ見下す体なり...
夢野久作 「白くれない」
...浪人は炯々(けいけい)たる眼光を放って...
吉川英治 「剣難女難」
...その炯々(けいけい)たる眼は怖ろしく不気味であった...
吉川英治 「三国志」
...炯々(けいけい)と見つめた...
吉川英治 「三国志」
...お師は炯眼(けいがん)だった」加賀田の隠者時親が...
吉川英治 「私本太平記」
...みかどはすごく炯眼(けいがん)だ...
吉川英治 「私本太平記」
...炯眼(けいがん)かこういうことすら認(したた)めてあった...
吉川英治 「新書太閤記」
...炯(けい)として...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...没収して参りました」「炯眼(けいがん)だな...
吉川英治 「松のや露八」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??