...銕炮(てつはう)を以てするは論(ろん)なし...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...明け暮れ征馬のいなゝきと鉄炮の音ばかりを聞き馴れておりましたのが...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...昨夜慌てゝ炮烙(ほうらく)を買ひに行つたのはいゝが...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...此の者世に聞えたる鉄炮の上手(じやうず)なりければかねてより桔梗の方の命をふくみ...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...右手の金網の炮烙(ほうろく)でハゼ玉蜀黍(もろこし)をあぶりつゝ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...鉄炮洲で赤穂鯛(あこうだい)でも釣ろうとおっしゃるんですかい」顎十郎は...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...麻布へひとり、すぐ取って返して芝口へひとり、鉄炮洲へひとり...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...火の氣に面の熱く炮らるれば...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...生きながらの焦熱地獄――炮烙(ほうらく)...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...荒木田守武(あらきだもりたけ)の狂歌に「宇治武者は千人ありとも炮烙(ほうろく)の槌一つにはかなはざりけり」...
南方熊楠 「十二支考」
...一人は頻(しきり)に南京豆を炮烙(ほうろく)にて炒(い)り...
村井弦斎 「食道楽」
...炮烙(ほうろく)...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...鉄炮足軽の組頭から支配にぬかれていた...
山本周五郎 「百足ちがい」
...「殿さまが鉄炮(てっぽう)で仕止めて下さったが...
山本周五郎 「山彦乙女」
...それから、関所通行でもっとも厳しかったのは、よく知られているとおり、江戸から地方へ出る女性と、鉄炮とであった...
山本周五郎 「山彦乙女」
...主馬は「遠国鉄炮改(おんごくてっぽうあらため)」役...
山本周五郎 「山彦乙女」
...「鉄炮に火繩をかけろ」こう云ったのである...
山本周五郎 「山彦乙女」
...火繩をかけた鉄炮を持って...
山本周五郎 「山彦乙女」
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