...「炭屋」さんが近くにあるそうです...
...この道をまっすぐ進んだ先に「炭屋」という店があります...
...炭屋さんのところで、もうすぐバーベキューをするんです...
...薪や炭を取り扱っている炭屋さんには、おすすめの商品があります...
...炭屋で買った炭を使って、風呂釜に火をおこしました...
...私はちょうど石炭屋に見切りをつけたころで...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...炭屋の娘で陸軍省の雇ひと結婚してゐるものを訪問し...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...「炭屋と米屋とへは來がけにさう言つて下さつたのでせうのい...
鈴木三重吉 「胡瓜の種」
...」と近隣に響きわたるほどの高声でわめけば、店の表に待っている借金取りは、はてな? といぶかり、両隣りの左官屋、炭屋も、耳をすまし、悪事千里、たちまち人々の囁きは四方にひろがり、人の運不運は知れぬもの、除夜の鐘を聞きながら身代あらわれ、せっかくの三年の苦心も水の泡(あわ)、さすがの智者も矢弾(やだま)つづかず、わずか銀一粒で大長者の万屋ぐゎらりと破産...
太宰治 「新釈諸国噺」
...江戸で三井、鹿島、尾張屋、白木、大丸といったような、大阪で鴻池(こうのいけ)、炭屋、加島屋、平野屋、住友――京の下村、島田――出羽で本間、薩摩で港屋、周防(すおう)の磯部、伊勢の三井、小津、長谷川、名古屋の伊東、紀州の浜中、筑前の大賀、熊本の吉文字屋――北は津軽の吉尾、松前の安武より、南は平戸の増富らに至るまでの分限(ぶげん)を並べて、その頭のよいことに関守氏を敬服させた後、「それですから、ここに相当の金力の実力を持っている者がありとしますと、たとえば三井とか、鴻池とかいう財産のある大家の中に、先を見とおす人があって、これは東方が有望だ、いや西方が将来の天下を取るというようなことを、すっかり見とおして置いて、そのどちらかに金方(きんかた)をしますと、その助けを得た方が勝ちます、勝って後は、そのお金持がいよいよ大きくなります――それに反(そむ)かれたものは破れ、それが力を添えたものが勝つ、戦争は人にさせて置いて、実権はこれが握る、実利はこれが占める、政府も、武家も、金持には頭が上らぬという時節が来はしないか、わたしはそれを考えておりました」「御説の通りでございます――そこで、金持に見透しの利(き)く英雄が現われますと、天下取りの上を行って、この世をわがものにする、という手もありますが、間違った日には武家と共に亡びる、つまり大きなヤマになるから、堅実を旨(むね)とする財閥は、つとめて政権争奪には近寄らない、近寄っても抜き差しのできるようにして置く、さりとて、その機会を外して、みすみす儲(もう)かるべきものを儲けぬのは商人道に外れますから、時代の動きを見て、財力の使用を巧妙にしなければならない、天下の志士共は、今、政権の向背について血眼(ちまなこ)になっておりますが、商人といわず、財力を持つものも懐ろ手をして油断をしている時ではありません、ここで油断をすると落伍する、ここで機を見て最も有効に投資をして置くと、将来は大名公家の咽喉首(のどくび)を押えて置くことになる――ところでお嬢様、三井、鴻池などの身のふりかたはひとごと、これをあなた様御自身に引当ててごらんになると、いかがでございます、このまま財(たから)を抱えて、安閑として成るがままに任せてお置きになりますか、但しは、ここで乾坤一擲(けんこんいってき)――」不破の関守氏が、つまり今までの形勢論は、話の筋をここまで持って来る伏線でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの晩盗み出した金と判ったんだ」「一昨日(おととい)の夕方炭屋から持って来た炭俵の中に隠してあったんだから文句はありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「何? お向うの炭屋の猪之松だ? ――それがどうしたと言ふんだ」功名にあせりきつてゐる清吉は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...荒川区と云うと、何だか遠い処(ところ)のように思えて、散々家を探すのが厭になり、古道具屋だの、炭屋だの、魚屋だののような日常品を売る店の多い通りを、私は長い外套(がいとう)の裾(すそ)をなびかせて支那人のような姿で歩いた...
林芙美子 「貸家探し」
...八百屋と米屋と炭屋のつけが来ていた...
林芙美子 「新版 放浪記」
...旧い馴染(なじみ)の炭屋の爺やの...
二葉亭四迷 「平凡」
...そうとう手広くやっている石炭屋で...
牧逸馬 「浴槽の花嫁」
......
山之口貘 「鮪に鰯」
...「寄ってゆけよ炭屋」虎造がまたどなった...
山本周五郎 「風流太平記」
...一 怠け者にも云えば理はあり江戸京橋炭屋河岸の「やんぱち長屋」という裏店(うらだな)に...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
...石炭屋の高瀬とあの夫人(マダム)や娘を...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...石炭屋の高瀬とあのおんなたちが来ているぜ!」時の心臓あれから幾日か経(た)って...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...――その幌にくるまれた牡丹色(ぼたんいろ)のビロウドのクッションには盛装した石炭屋の夫人(マダム)高瀬槙子と...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...炭屋の二階からとび出して...
吉川英治 「松のや露八」
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