...炭団を使って、お鍋を温めましょう...
...炭団の燃え具合が足りない場合は、追加してください...
...炭団の煙が出るので、換気扇を回しましょう...
...炭団は節分の夜に、豆まきの前に炊かれることが多いです...
...山陰地方には炭団に使う主原料である「たがね」という木材がある...
...十九雪の夜には伯母さんはあんかの炭団(たどん)をかきおこしながら 雪坊主が白い著物をきて戸のそとに立つてゐる なぞといつて人をおどかす...
中勘助 「銀の匙」
...この硝子戸から物干台へ出る間の軒下には兼太郎の使料(つかいりょう)になっている炭と炭団(たどん)を入れた箱にバケツが一個と洗面器が置いてある...
永井荷風 「雪解」
...火鉢の火を掻立(かきた)てて裏の物干へ炭団(たどん)を取りに行くとプンプン鳥鍋(とりなべ)の匂(におい)がしている...
永井荷風 「雪解」
...兼太郎は雪に濡(ぬ)れた炭団(たどん)をつまんで独り火を起すその身に引くらべると...
永井荷風 「雪解」
...かんなくずかなにかに炭団(たどん)を包んで...
中里介山 「大菩薩峠」
...不可思議の目的に供せられた火のつかない炭団(たどん)があるばかりです...
中里介山 「大菩薩峠」
...細君は赤い炭団(たどん)の...
夏目漱石 「野分」
...突(つっ)ついた炭団は壊(こわ)れたぎり...
夏目漱石 「野分」
...その中(うち)で綺麗(きれい)な支那製の花籃(はなかご)のなかへ炭団(たどん)を一杯盛(も)って床の間に飾ったと云う滑稽(こっけい)と...
夏目漱石 「門」
...嘘つきメ! 男は炭団(たどん)のようにコナゴナに崩れていった...
林芙美子 「新版 放浪記」
...一瓶つければ桜色二瓶つければ雪の肌諸君! 買いたまえ買わなきゃ炭団(たどん)となるばかし...
林芙美子 「風琴と魚の町」
...嘘突きメ! 男は炭団のようにコナゴナに崩れていった...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...『鍋(なべ)のお白粉(しろい)を施けたとこは全然(まるで)炭団(たどん)へ霜が降ッたようで御座います』ッて……余(あんま)りじゃア有りませんか...
二葉亭四迷 「浮雲」
...私は炭団(たどん)の活けてある小火鉢を挟(はさ)んで...
森鴎外 「二人の友」
...ほかには彫物、竹笠作り、駕籠作り、紙漉(かみす)き、元結、草履、繩細工、米搗(こめつ)き、大工、左官、百姓、炭団(たどん)、などという職種があり、もっこ部屋の残された人足たちは、これらの仕事の助け役をするわけで、材料を船からおろしたり、成品を積み込んだり、手のたりないところを手伝ったりするのであった...
山本周五郎 「さぶ」
...炭団(たどん)の火で温度を保ち...
山本笑月 「明治世相百話」
...火鉢の炭団(たどん)にバットを押しつけた...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
...私が一銭銅貨をやつた時とは月と炭団(たどん)ほどもちがふ顔して...
若松賤子 「黄金機会」
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