...関節炎に罹(かか)って腰が立たなかった時も元気は頗(すこぶ)る盛んで...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...(十一月二十三日)星夜ハガキを出しに子供を抱いて往來に出た郵便局の屋根の向ふの暗闇の底から星が一つ青々と炎えて自分の胸に光りをともした自分は優しい力を感じた...
千家元麿 「自分は見た」
......
高見順 「死の淵より」
...甲府で罹災する少し前から結膜炎を患(わずら)い...
太宰治 「たずねびと」
...炎々の焔を揚ぐる火の如し...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...動かせば背に陽炎(かげろう)が立つ...
夏目漱石 「虞美人草」
...虫売りがくる――定斎屋と甘酒やだけが真夏になればなるほど日中炎天をお練りでゆくが...
長谷川時雨 「西洋の唐茄子」
...子供のころにやった脳膜炎が...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...灼(や)けるように陽炎(かげろう)をあげている周囲を見わたすと...
火野葦平 「糞尿譚」
...廊下にガスの炎がちょろちょろ燃えている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...何時何処に炎えあがるかも謀り知れない青い焔のために張り番をしてゐなければならない見張番だ...
牧野信一 「変装綺譚」
...ジョリクールは肺炎(はいえん)にかかったことがあった...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...秀郷都に帰つて、後この絹を切つて使ふに更に尽くる事なし、俵は中なる納物(いれもの)を、取れども/\尽きざりける間、財宝倉に満ちて、衣裳身に余れり、故にその名を、俵藤太とはいひけるなり、これは産業の財(たから)なればとて、これを倉廩(そうりん)に収む、鐘は梵砌(ぼんぜい)の物なればとて、三井寺へこれを奉る、文保(ぶんぽう)二年、三井寺炎上の時、この鐘を山門へ取り寄せて、朝夕これを撞きけるに、あへて少しも鳴らざりける間、山法師ども、悪(にく)し、その義ならば鳴るやうに撞けとて、鐘木(しもく)を大きに拵へて、二、三十人立ち掛りて、破(わ)れよとぞ撞きたりける、その時この鐘、海鯨(くじら)の吼(ほ)ゆる声を出して、三井寺へ往(ゆ)かふとぞ鳴いたりける、山徒いよ/\これを悪(にく)みて、無動寺(むどうじ)の上よりして、数千丈高き岩の上をば、転(ころ)ばかしたりける間、この鐘微塵(みじん)に砕けにけり、今は何の用にか立つべきとて、そのわれを取り集めて、本寺へぞ送りける、ある時一尺ばかりなる小蛇来つて、この鐘を尾を以て扣(たた)きたりけるが、一夜の内にまた本の鐘になつて、疵(きず)付ける所一(ひと)つもなかりけり云々...
南方熊楠 「十二支考」
...雲雀(ひばり)が子を育てる麦畠の陽炎(かげろう)...
柳田国男 「雪国の春」
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山之口貘 「詩とはなにか」
...毎日の炎天をしのいでいた...
吉川英治 「三国志」
...住み馴れたわが家の炎を前に...
吉川英治 「私本太平記」
...竹内(たけのうち)から国府(こう)へ通じている丘の道へ来ると、炎は、眼のまえに見えた...
吉川英治 「親鸞」
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