...熱(ねつ)に依(よ)り炎(えん)に附(つ)くの念(ねん)...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...と同時に鴉の影はその陽炎(かげろう)の帯の上へちらりと逆まに映って行った...
芥川龍之介 「蜃気楼」
...且つ中年の中耳炎は根本的に健康を破壊し...
石原莞爾 「戦争史大観」
...炎天(えんてん)の海(うみ)は鉛(なまり)を溶(と)かして...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...該劇(かのざ)は近日(このごろ)炎帝特に威を恣にするを以て...
宇田川文海 「松の操美人の生埋」
...奥さんの肺炎がすっかりよくなって...
谷崎潤一郎 「途上」
...衰えることのない炎の花輪のように...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「とけない問題」
...私は肺炎に罹った...
豊島与志雄 「或る女の手記」
...その中には黒い炎とも言うべき恋と喪との陰気な歌があった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...陸なる紅の炎を見ることに...
中里介山 「大菩薩峠」
...我が心は清めるか濁れるか」封じ目ときて取出(とりいだ)せば一尋(ひとひろ)あまりに筆のあやもなく、有難き事の数々、辱(かた)じけなき事の山々、思ふ、恋(した)ふ、忘れがたし、血の涙、胸の炎、これ等の文字(もんじ)を縦横(じうわう)に散らして、文字(もんじ)はやがて耳の脇(わき)に恐(おそろ)しき声もて(さゝや)くぞかし...
樋口一葉 「軒もる月」
...けだし炎天に人を載(の)せて歩むこと故...
正岡子規 「俳諧大要」
...数十日炎暑旅情風月に奪ひ去らる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...炎に水をかけられた気がしたのである...
吉川英治 「御鷹」
...炎の下のたたかい半日余...
吉川英治 「私本太平記」
...炎天を、騎行(きこう)して来たので、鎧の革(かわ)も小貫(こざね)も焦(や)けきっていた――大汗にまみれて彼は今、ようやくたどり着いた田楽狭間(でんがくはざま)の芝山で駒の背から降りた...
吉川英治 「新書太閤記」
...猥雑(わいざつ)な声で何やらげらげら語りあい、みな獰猛(どうもう)な眼と、そして矛、野太刀などの兇器を持ち、まるで赤鬼のような顔をそろえて、居ぎたなく、炎のまわりに、寝まろんでいるのだった...
吉川英治 「平の将門」
...その炎にあやされながらウトウト眠りかけた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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