...炊事場で夕飯を作っているところです...
...炊事場の換気扇がうるさいです...
...炊事場に行ったら、片付けがされていなかった...
...炊事場で誰かとすれ違った...
...炊事場に入る前に靴を脱いでください...
...炊事場の流しの臭ひでもない...
芥川龍之介 「軍艦金剛航海記」
...早速炊事場のあいている時...
石川欣一 「比島投降記」
...裏の炊事場(かまや)の土間の片すみにこしらえた板の間に手機が一台置いてあった...
寺田寅彦 「糸車」
...その外にくっつけて炊事場や物置や便所を作った...
豊島与志雄 「蔵の二階」
...炊事場には大事な物は一切置かないことになっている...
豊島与志雄 「蔵の二階」
...裏の炊事場――パラオ語ではウムというが...
中島敦 「環礁」
...社長クラスや高等官クラスまでが炊事場へ押しかけ...
久生十蘭 「ノア」
...あなたは面白くないでしょうけど、こうするほうが、自然だから……賢夫人は、むかしのように、縁側の炊事場で、渋団扇(しぶうちわ)で七輪のお尻をひっぱたいている」千々子さまは、ギブスの繃帯をした太い腕を胸のうえにおき、ささやくような声で、つぶやいた...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...穴倉と称しても、石器時代の土穽の趣きとは類を異にして、ある庫の奥は十畳の畳を敷いた広さを持ち、天井や壁も自然木で頑丈に組まれ、囲炉裡もあり、炊事場も備はり、主に従業員の合宿所に使用されたものであつた...
牧野信一 「冬物語」
...炊事場の手までが足りなくなつてNのコツクは...
牧野信一 「山を越えて」
...炊事場の大きな水甕にあけ...
槇本楠郎 「先生と生徒」
...総じて世の中は与ふる者威張(いば)り与へらるる者下るの定則と見えてさすがの兵卒殿も船の中に居て船の飯を喰ふ間は炊事場の男どもの機嫌を取る故にや飯焚(めしたき)の威張る面(つら)の憎さ実(げ)にも浮世は現金なり...
正岡子規 「従軍紀事」
...九日の大風雨には一歩も外へ出づべくあらぬにかてて加へて我室内を炊事場と為せしことなれば煙を避けんにも致し方なくただ室の隅に小さくなりて伏し居るに無遠慮なる烟(けむり)は眼ともいはず鼻ともいはず侵入し来るに堪へ難くて毛布打ち被り一分の隙(すき)もあらせじとするを猶(なお)もいづこよりか烟は顔を襲(おそ)ふて眼には涙の絶ゆるひまもなし...
正岡子規 「従軍紀事」
...急いで炊事場へ行き...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...炊事場の薪にけっまずいて仰向けにころぶ)欣二 (これも同体にころんで)アッハハハ...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...炊事場のながしも薄く凍っている...
山川方夫 「待っている女」
...そこを出るとすぐ向うに炊事場が見えた...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...炊事場ではなく、家族や内客や、諸商人、職人などの出入りするところで、客の多い家だから下足番を兼ねた小僧が一人、あがり端(はな)の六帖で小粒金や小判のはいった麻袋を、板の上で叩いていた...
山本周五郎 「さぶ」
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