...家族で炉縁に集い、温かい鍋料理を囲む...
...祖母は毎日炉縁で掃除をしている...
...炉縁に肘を掛けてお茶を飲みながら話すのが好き...
...炉縁の上には古い写真と一緒に家族の思い出が飾られている...
...冬の夜、炉縁で炬燵を囲みながら読書するのが至福の時間だ...
...しかもひたりと坐直(いなお)って、杯を、目ざすお京の姿に献(さ)そうとして置くのが、畳も縁(へり)も、炉縁も外れて、ずか、と灰の中へ突込もうとして、衝(つ)と手を引いて、ぎょっとしたように四辺(あたり)を視た...
泉鏡花 「薄紅梅」
...その客は静かに炉縁ににじり寄つて...
薄田泣菫 「利休と遠州」
...あちちちち、と可笑(おか)しい悲鳴挙げて、右往、左往、炉縁に寄れば、どんぐりの爆発、水瓶の水のもうとすれば、蟹(かに)の鋏(はさみ)、びっくり仰天、尻餅(しりもち)つけばおしりの下には熊蜂の巣、こはかなわずと庭へ飛び出たら、屋根からごろごろ臼(うす)のお見舞い、かの猿蟹合戦、猿への刑罰そのままの八方ふさがり、息もたえだえ、魔窟の一室にころがり込んだ...
太宰治 「懶惰の歌留多」
...家の炉縁を殴った...
太宰治 「ロマネスク」
...家の炉縁がハイカラなくらいでこぼこになったころ...
太宰治 「ロマネスク」
...それを炉縁に当て何時の間にか傍に来ていた鉈で...
田中貢太郎 「怪しき旅僧」
...暖炉縁(マンテルピース)の上...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...両足を炉縁(ろぶち)に踏込みながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...二人の男は後ろ向きに土間の炉縁に腰をかけて焚き火にあたつてゐた...
長與善郎 「青銅の基督」
...足が炉縁(ろぶち)に当って...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...古いオーク材の炉縁(ろぶち)が芯軸になるなんて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...足で炉縁を押した為...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
......
松本たかし 「松本たかし句集」
...多くはその二つをつなぎ炉縁(ろべり)と五徳とを合せたようなものであります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...平(たいら)に網代編(あじろあみ)にした敷物や炉縁(ろべり)は他の地方にないものであります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...みなこの炉縁(ろぶち)の木の上で行われたのである...
柳田国男 「木綿以前の事」
...今は其の茶室の跡もなく炉縁も何処へ伝はり候や不明...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...煙管を炉縁へ叩きつけてばかりいる...
横光利一 「夜の靴」
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