...恐ろしい火葬の炉のことも...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...とろ火で煮るために炉側の棚の上に載せた...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...寒さを恐れて春も彼岸(ひがん)近くまで外出(そとで)の折には必ず懐炉(かいろ)入れ歩くほどの果敢(はか)なき身には...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...炉辺を非常な淋しいものにすると見えて...
中里介山 「大菩薩峠」
...いったん炉辺へ坐りこんでみた米友はまた立ち上って...
中里介山 「大菩薩峠」
...土間の煖炉に火を燃しつけたうえで...
久生十蘭 「海豹島」
...暖炉に火があるし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...夜ともなれば、終日の働きで爽やかな疲れを覚へた身を、炉端の、ランプを低く灯した小屋の窓下で、フロラに日本語を教へたり、読書に吾を忘れて、膝の上から書物が滑り落ちるまで現の遠い幻の国に遊びました...
牧野信一 「祝福された星の歌」
...「長き日の」「のどかさの」「霞む日の」「炉(ろ)塞いで」「桜咲く」「名月や」「小春日の」等そのほか如何なる題にても大方つかぬといふはなし...
正岡子規 「墨汁一滴」
...また根底の出来たのは「炉辺叢書」である...
柳田国男 「故郷七十年」
...正月松の内に囲炉裏に足を入れると...
柳田国男 「雪国の春」
...ごろりと囲炉裏(いろり)のほうを枕に...
柳田国男 「雪国の春」
...炉にも釜戸にも火が焚(た)かれた...
山本周五郎 「雨あがる」
...そんな山奥生活の話も聞えて来てどの炉端も哄笑が起っている...
横光利一 「夜の靴」
...その前にある経机(きょうづくえ)には香炉(こうろ)と...
吉川英治 「親鸞」
...炉のそばへ進んで行って...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...静かに朝茶の釜を炉(ろ)にかけている...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
...ただ今」片隅の土間炉(どまろ)から...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索