...まるで風を迎へた火矢のやうに...
芥川龍之介 「老いたる素戔嗚尊」
...五番などの石火矢臺(沖の水平線からあらはれてくる異國船の見張所であり...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...尤も石火矢や大砲は支那の方が日本人よりも進んで居りましたが...
内藤湖南 「日本國民の文化的素質」
...貴様は鳥居甚左衛門について自得流の棒火矢(ぼうびや)(擲弾(てきだん)筒)の法を学んだそうな」「御意にございます」「棒火矢の抱(かか)え打方(うちかた)は...
久生十蘭 「ひどい煙」
...庭にむいた塀越しに棒火矢が飛びこんできた...
久生十蘭 「ひどい煙」
...「瓢箪(ひょうたん)(兵端)の開け初めは冷(火矢)でやる」と川柳があったが...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...小さな火矢が暗闇を飛び...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...火矢(ひや)の材木を挽(ひ)き切つた天満北木幡町(てんまきたこばたまち)の大工作兵衛(さくべゑ)などがそれである...
森鴎外 「大塩平八郎」
...――時にご辺は、兵を三方にわけて、西門北門南門の三手から、火矢、鉄砲、油礫(あぶらつぶて)などを投げかけ、城頭一面火焔と化すとき、一斉に、兵なき東の門へ馳け迫れ...
吉川英治 「三国志」
...血けむり石火矢(いしびや)で...
吉川英治 「神州天馬侠」
...一火流(いっかりゅう)の石火矢(いしびや)と又助流(またすけりゅう)の砲術(ほうじゅつ)をもって...
吉川英治 「神州天馬侠」
...石火矢(いしびや)でも撃ったような轟(とどろ)きに...
吉川英治 「新書太閤記」
...旧式な石火矢(いしびや)や大筒(おおづつ)を捨てて...
吉川英治 「新書太閤記」
...敵の火矢や弾雨の来る矢倉に立って...
吉川英治 「新書太閤記」
...石火矢砲(いしびやほう)...
吉川英治 「新・水滸伝」
...石火矢を撃(ぶ)ちこんでも...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...毛利方の「ほうろく火矢」で散々な目に逢った...
和辻哲郎 「鎖国」
...やにわに「ほうろく火矢」即ち大砲を放って撃破したのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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