...人形(にんぎょう)の火消しが鳶口(とびぐち)などを振り上げたり...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...火消しの一群が火の粉を蹴って駆け来り...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...江戸のいわゆる、八百八街には、火消しが、いろは四十八組ありました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...火消しの働きは至極迂遠(うえん)なものには相違ないが...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...もう、だいぶ暑いころで、少年は、汗だくで捜し廻り、とうとう或る店の主人から、それは、うちにはございませぬが、横丁まがると消防のもの専門の家がありますから、そこへ行ってお聞きになると、ひょっとしたら、わかるかも知れません、といいこと教えられ、なるほど消防とは気がつかなかった、鳶の者と言えば、火消しのことで、いまで言えば消防だ、なるほど道理だ、と勢い附いて、その教えられた横丁の店に飛び込みました...
太宰治 「おしゃれ童子」
...火消したちは勿論...
太宰治 「ロマネスク」
...その後ながいあいだの火消したちの語り草であった...
太宰治 「ロマネスク」
...火消したちは次郎兵衛の新居にぎっしりつまって祝い酒を呑み...
太宰治 「ロマネスク」
...この時局の火消し勢に加勢を求むる悲鳴絶叫だとしか聞けないからであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...火消しに夢中になつて居るうちに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...早く火消しの手が廻つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...先代志ん生にこの演出の速記あれど火消しになった若旦那が夢に母に会って泣いているのを仲間に起こされ堅気に戻れと意見される冒頭など充分にさしぐまれました...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
......
三好達治 「駱駝の瘤にまたがつて」
...火消しの者や逃げだす人...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...けれども火消しの若い者たちは馴れているとみえ...
山本周五郎 「さぶ」
...ちくしょう綿文のやつら、あの火消し人足、それから岡っ引め、みんなぶち殺してくれるぞ...
山本周五郎 「さぶ」
...いずれも各国から集って来ている火消しか火点けかにちがいない客たちだったが...
横光利一 「旅愁」
...その火消し役も、なみな者では、却って火を大きくしてしまうか、収拾のつかない結果にしてしまう惧(おそ)れがある...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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