...今しがた「ふ」の字軒の屋根の上を火の玉が飛んで行ったと言いました...
芥川龍之介 「温泉だより」
...われも彼も争ってその火の玉を見んとて橋上に集まる騒ぎが起こった...
井上円了 「おばけの正体」
...エヌ・エィチ・ケー」飛ぶ火の玉ポコちゃんがしぜんに...
海野十三 「宇宙の迷子」
...「火の玉」少尉は誰がなんといってもきかない...
海野十三 「空中漂流一週間」
...「火の玉」少尉に狙いをつけた...
海野十三 「空中漂流一週間」
...「火の玉」少尉は病院のベッドで目を覚ました...
海野十三 「空中漂流一週間」
...この辺(あたり)から火の玉が発し...
関根黙庵 「枯尾花」
...その火の玉のような断髪を彼の短衣(チョッキ)の胸へ預けて...
谷譲次 「踊る地平線」
...しかもその火の玉が一つあったらあれだけの廣さを照らすには十分なくらいであるのに...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...助手がそこから順々に花火の玉を出して打手に渡す...
寺田寅彦 「雑記(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...しかし実際は二億二千八百万キロメートルの距離にある直径百四十万キロメートルの火の玉である...
寺田寅彦 「自由画稿」
...喉に火の玉でもつかえてるような風に...
豊島与志雄 「神棚」
...七兵衛を驚かした火の玉なるものは...
中里介山 「大菩薩峠」
...遠(とほ)い向(むか)ふから小さい火の玉(たま)があらはれて...
夏目漱石 「それから」
...町で遊んでいると町の人家と人家との間からこの火の玉が見えた...
牧野富太郎 「火の玉を見たこと」
...海上で観察される火の玉には...
武者金吉 「地震なまず」
...一丸(いちがん)火の玉となって...
吉川英治 「私本太平記」
...火の玉になって打(ぶ)つかっても...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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