...徒然(つれづれ)なままに火のような一心を倉地の身の上に集めた...
有島武郎 「或る女」
...はっと火のような呼吸(いき)を吐く...
泉鏡花 「歌行燈」
...大きい花火のような音響が...
海野十三 「空襲葬送曲」
...聯想の火薬に点火するための口火のようなものを巧みに選び出す伎倆は...
寺田寅彦 「西鶴と科学」
...あたかも雷を伴わない電火のようなものだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...何処(どこ)か遠い処で花火のような響(ひびき)もします...
永井荷風 「監獄署の裏」
...燈火のような黄いろい夕日の影とを見ると...
永井荷風 「西瓜」
...そして、泉鏡花さんに、『踏絵』の和歌(うた)から想像した、火のような情を、涙のように美しく冷たい体(からだ)で包んでしまった、この玲瓏(れいろう)たる貴女(きじょ)を、貴下(あなた)の筆で活(いか)してくださいと古い美人伝では、いっている...
長谷川時雨 「柳原※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子(白蓮)」
...しまいには私は火のような頬(ほお)をして...
堀辰雄 「幼年時代」
...火のような効果を与える...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神童」
...不正不義に対する烈火のような忿(いきどお)りだけはなまなましく...
山本周五郎 「花も刀も」
...そうして私に火のような酒を一杯グッと飲み干させると今一杯すすめた...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...考えてみると私輩(わたしども)の一生は南京花火のようなもので……シュシュシュシュポンポンポン……ウワアーイというただけの話で……...
夢野久作 「近世快人伝」
...蒼白い燐火のような光りを反映し...
夢野久作 「暗黒公使」
...彼の激色は火のような忿懣(ふんまん)を加えるばかりである...
吉川英治 「三国志」
...各所から花火のような火が噴いた...
吉川英治 「三国志」
...まだ鬼火のようなトロトロ火が残っていた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...希望は生命(いのち)の火のようなものだ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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