...難波(なにわ)の灣(わん)を經て河内の白肩の津に船をお泊(と)めになりました...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...多聞は灣の東南隅...
大町桂月 「金華山」
...八幡山より平潟灣を見下せば...
大町桂月 「常磐の山水」
...たゞに東京灣内のみならず...
大町桂月 「房州紀行」
...五 富山朝、起き出でて、寺の庭より眺むるに、東京灣を見下し、更に外洋に及ぶ...
大町桂月 「房州の一夏」
...噴火灣の晴潮を飽かず汽車の窓から眺める...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...灣を隔てゝ白銅色の雲の樣なものをむら/\と立てゝ居る山がある...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...江戸灣へむかつたモリソン號は三浦郡白根沖合に差しかかるや小田原藩及び川越藩の砲火をあびて退去...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...ペルリの黒船がこんどは七隻で江戸灣に入つてきた...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...人爲的に港灣河川を築造するに至らば...
長岡半太郎 「ノーベル小傳とノーベル賞」
...魚釣(此の灣内ではもろ鰺が良く釣れるさうだが)の下手なの迄が讒謗の種子にならうとは...
中島敦 「環礁」
...風浪烈しくして伊勢灣を出づる能はず...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...「さう一々臺灣と滿洲の時差をいはなくてよいではないか」といふ抗議を受けることが屡々あるが...
成澤玲川 「ラヂオ閑話」
...――夏になると便利な船が這入つて來るさうですが、灣の中には、昔風な黒船みたいな漁船や、近島通ひの和船がもやつてゐて、まるで小鳥が兩袖でかこまれてゐるやうにも見えました...
林芙美子 「大島行」
...昨年臺灣の一條は我國の勝利と云ふ可し...
福澤諭吉 「亞細亞諸國との和戰は我榮辱に關するなきの説」
...同(おな)じ平地(へいち)でも臺灣(たいわん)と本州(ほんしゆう)と北海道(ほつかいどう)とでは樹木(じゆもく)が違(ちが)つてゐるように地球上(ちきゆうじよう)の緯度(いど)の差(さ)につれて...
本多靜六 「森林と樹木と動物」
...臺灣(たいわん)の平均(へいきん)一千(いつせん)五百尺(ごひやくしやく)以下(いか)の平地(へいち)...
本多靜六 「森林と樹木と動物」
...東西に僅かな海灣があつて...
柳田國男 「潟に關する聯想」
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