例文・使い方一覧でみる「灑」の意味
スポンサーリンク...その儘（まゝ）灑（すゝ）がないでお経を誦んでゐたのだつた... 
薄田泣菫 「茶話」
...縡切（ことき）れる數時間前お金や子供は寢臺を圍繞して暖い涙を灑ぎ掛けた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...尊意が灑水（しゃすい）の印（いん）を結ぶと...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...灑（すゝ）ぎの水は汲まれ...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...裏でお島の洗い灑（すす）ぎをしたものが...
徳田秋声 「あらくれ」
...明るい小雨がしとしとと灑（そそ）いでいた...
徳田秋声 「黴」
...後庭密樹の間には清水灑々として石上に落ち...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...さんさんと降り灑いでゐた...
牧野信一 「秋晴れの日」
...止め度もなき華麗な光りがさんさんと降り灑いで...
牧野信一 「ベツコウ蜂」
...日々月々出入する幾多の船舶の上に慈愛の露を灑（そそ）ぎ居れり...
正岡子規 「四百年後の東京」
...美しき清流寺院の岸を灑ひて夏といへども涼しきことかぎりなし...
室生犀星 「抒情小曲集」
...茅屋瀟灑夕陽黄葉村舎の横額あり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...土地清灑田野開闢溝渠相達して今年の旱（ひでり）に逢ふといへども田水乏きことなし...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...その灑々（しや／＼）たる風度が...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...梅が香の句は灑脱（しゃだつ）の趣があって...
森鴎外 「細木香以」
...汗はざっと音を立てて地上に灑（そそ）ぐ...
森鴎外 「余興」
...サンサンと万遍なく降り灑（そそ）いでいる――だから夢ではない...
蘭郁二郎 「火星の魔術師」
...川島はじっと眼を灑いで待っていた...
蘭郁二郎 「植物人間」
便利！手書き漢字入力検索