...經濟界(けいざいかい)に急激(きふげき)な波瀾(はらん)を與(あた)へることはないことを確信(かくしん)して居(ゐ)る...
井上準之助 「金解禁前後の經濟事情」
...この波瀾重疊の時代に官僚内閣とは――およそ無意味な話だ...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...波瀾万丈(はらんばんじょう)――と自分で言っちゃおかしいが...
高見順 「いやな感じ」
...けだし平民主義の政治世界に侵入するあたかも狂瀾怒濤(きょうらんどとう)の海面を捲(ま)いて奔(はし)るがごとく...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...平地に波瀾を生ずるもの...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...波瀾の外に順潮を見...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...時としてはその波瀾ある生涯の一端を傍観させてくれる事すらある...
永井荷風 「銀座」
...波瀾(はらん)の上にも脚色の波瀾を極めて...
永井荷風 「すみだ川」
...遭逢纏綿(そうほうてんめん)の限りなき波瀾(はらん)はことごとく喜怒哀楽の種で...
夏目漱石 「写生文」
...しかしてこの珍客はこの余瀾を描くに方(あた)って逸すべからざる材料である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...世間の表面には波瀾の片鱗すらも表われないが...
久生十蘭 「魔都」
...あまり話が波瀾重畳でうまくできすぎているから嘘かと思えるし...
正岡容 「寄席」
...その娘さんは自分を不快におとしいれた一波瀾から心持の上で何か豊富なものをえてもこられるのではなかったろうか...
宮本百合子 「女の自分」
...世界進歩の波瀾の間にどんな失敗をし...
宮本百合子 「『くにのあゆみ』について」
...進歩に伴っておこる大波瀾は歴史の必然であって...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それはたった今眼の前で起った小さな波瀾……カステーラ事件のために...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...強(し)いて波瀾を起こさせようとする気か」そういわれてはもう衆臣も二の句がない...
吉川英治 「三国志」
...次々の事件と波瀾をもっているので...
吉川英治 「随筆 新平家」
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